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出版社内容情報
満島ひかり×又吉直樹
奇跡の回文物語集
上から読んでも下から読んでも同じ「回文」から編み出される
ファンタジックな「掌編小説」
満島ひかりが生んだ奇跡の回文をもとに
又吉直樹が苦しみながら物語を書き下ろした
GINZA連載の回文物語集「まさかさかさま」が待望の書籍化
内容説明
満島ひかりが生んだ奇跡の回文をもとに、又吉直樹が苦しみながら物語を書き下ろした、GINZA連載の回文物語集『まさかさかさま』が待望の書籍化。
著者等紹介
又吉直樹[マタヨシナオキ]
1980年大阪府生まれ。芸人・文筆家
満島ひかり[ミツシマヒカリ]
1985年生まれ。俳優。たまに歌い手、書き手にもなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャッピー
36
変わったタイトルだなぁ、と思ったらなんと回文になっている!もっと長い文も見事に回文に。すべて満島ひかりさんがつくったなんて驚き。そして何だか意味深なその回文からひらめいたショートストーリーを又吉さんが書く。時折、挿し絵のように写真も挿入され、なんやかんやと楽しめる1冊だった。2024/09/19
かんらんしゃ🎡
34
▼回文と分かってても後ろからも読まなきゃいられない。手間だが逆から読んでこそ回文のすごさが味わえる。でも脳内で漢字をかな変換して逆読みって案外難しい。これ、いい脳トレ。だけどそれも、中ほどからは又吉を読みたくて、回文はタイトルほどの意味しか持たなくなってしまった。ごめん、ひかりちゃん。▼お詫びにオリジナルを一つ「玄冶店(げんやだな)、漢字を読むよオジン、カナダやんけ」 日本人でも読めるヤツァ少ねーぞ。2024/09/04
水色系
33
こんな長い回文ってある??スゴすぎる。(先月の又吉さん講演会、朗読していたのが「心映る川と月、甘い恋と曖昧、あと憩い。まあきっとわかる、通路ここ。」でした。詩的ですよね。てか詩ですね。)又吉さんの散文と満島さんの回文が面白く融合。イチオシは、「こんなにメキメキと何度も言うよ イラつく辛い用意もどんなトキメキ!目に何個?!」です。文化祭のちょうちんを学生帽男子と大量につくる話。2024/10/21
Shoko
27
図書館本。すごーい!こんなに長い回文は初めて見た!満島ひかりさん、私の中では『カルテット』のスズメちゃんのままなんだけど、こんな才能も持ってらっしゃったとは。回文をもとに書かれた又吉直樹さんの物語も面白い。さすがインスタントフィクションで鍛錬されてます。回文は「立って!駅にさあ!4時の彼氏走れ!彼女朝に消えてった」が、物語は「あります永和。イエス、マリア」の物語が好き。楽しかった。2024/10/16
あじ
26
満島ひかりさんの回文は、自由律俳句のよう。又吉さん得意じゃないですか、自由律俳句を練るのも解釈するのも。今回は文筆家として、回分からストーリーを膨らますバルーンテラーとして満島さんとタッグを組んでいます。前から読んでも後ろから読んでも「あります永和。イエス マリア」ここから導き出したストーリーは、切ない誤解を抱えたまま散り散りになった姉妹。3連発の打ち上げ「最高!恋さ!、サイコの恋さ、最古の恋さ」もインパクトがあり、お互いをインスパイアした“火花”に読み惚れました。※バルーンテラーは私の造語です。2024/10/23