怒りのおさめ方

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838725175
  • NDC分類 180.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ブッダが言いたかった重要な教えのひとつが、「怒らないこと」でした。誰もがやっている怒りをやめれば、幸せになれると言います。
なぜなら、怒りは毒のように体中を回り、心も体もボロボロにしてしまうから。そればかりか、他人に伝染して、みんなが不幸になります。それは本当なのか?怒るなというけど、怒らないとダメなこともあるのでは?いい怒りと悪い怒りもあるはず?
漫画家のしりあがり寿さんが、日本テーラワーダ仏教協会長老のスマナサーラさんに、その辺のことを率直に質問したのが、この本です。
話題は、いつしか、イジメや自殺、竹島問題やチベット問題にまで発展します。怒りと現代が抱えている問題、そして、具体的に怒りをなくす方法も伝授いたします!
しりあがり寿さんの漫画も掲載しています。
(しりあがりさんのあとがきより)

ブッダが言いたかった重要な教えのひとつが、「怒らないこと」でした。誰もがやっている怒りをやめれば、幸せになれると言います。
なぜなら、怒りは毒のように体中を回り、心も体もボロボロにしてしまうから。そればかりか、他人に伝染して、みんなが不幸になります。それは本当なのか?怒るなというけど、怒らないとダメなこともあるのでは?いい怒りと悪い怒りもあるはず?
漫画家のしりあがり寿さんが、日本テーラワーダ仏教協会長老のスマナサーラさんに、その辺のことを率直に質問したのが、この本です。
話題は、いつしか、イジメや自殺、竹島問題やチベット問題にまで発展します。怒りと現代が抱えている問題、そして、具体的に怒りをなくす方法も伝授いたします!


ずっとなんとなく仏教が好きだったんだよね。
修学旅行で観た色あせた仏像や緑に埋もれる山門、慎ましくどこか淡々としたお葬式、そんな仏教ぽい光景が好きだった。会社員時代、悟りの境地に憧れ仕事中なのに瞑想のマネをしてみたり。
そんな自分だったから、仏教の源に近い教えの長老とお話ができた対談は、憧れのアイドルに会えるかのような緊張でドキドキの時間でしたよ。長老はボクのどんな浅はかな質問にも柔らかく平易な言葉で答えてくださったし、時折のぞくチクリと鋭いユーモアには長老の人間的な魅力がいっぱいつまってた。
いやー刺激的だったなー、ボクなりにお話を伺っていろんなこと考えました。
例えば仏教が宗教というより人間学のようなものであること。そこには絶対的な力で人々を翻弄する「神様」なんていないし、限られた人しか触れられないこの世の秘密があるわけじゃない。あるのはただまっすぐ深く人間を見つめた結果の知恵でしかないということ。
あるいは、この世界は常に変化し続け、欲望が達せられることはない。自我など便宜上のフォルダーにすぎず、自我へのこだわりが様々なことの妨げになる。死は免れることはできないし、怒りもまた人生きていく限りついて回る、すべてすべてー考えてみれば当たり前のこと。そんなたくさんの「当たり前のこと」が、数千年もの間に鍛えられ体系たてて、伝えられたのが仏教ではないか?というようなこと。
昔と比べれば豊かになった現代、だけど人々は幸せじゃない。富や名声を得ても死を忌避し健康だけを守っても決して満たされないそんな現代に一番必要な宗教かもしれないというようなこと。
そして様々に思いを巡らす中、自分自身一番考えちゃったのが今回のテーマ「怒り」についてだった。怒ることはよくない。だけど僕にはホントに怒らないで生きていけるだろうか。自分の大切なものを奪われた時に怒らないでいられるだろうか?そしてさらに自分たちを滅ぼそうとする敵を目の前にした時、ホントに怒らないことは正しいのだろうか?(しりあがりさんのあとがきより)
いままさに自らの文化や故郷を守るのに、怒りを捨てて強大な敵に立ち向かっている人たちがいる。仏教の国チベットでは人々が他者を傷つけることなく、自らの身を焼き国の弾圧に抗議している。
彼らは彼らのやり方で大切なもの救うことができるだろうか。
これは今「怒らないこと」が試されているのかもしれない。それは決して彼らだけの問題ではない。彼らが火を放ってるのは自らの身でなく、それを傍観している世界中の人々の良心なんだろうな。そして彼らのやり方が失敗した時に失われるのは、彼らの「教え」だけでなく人類の「人間性」そのものかもしれない。
そんなこと書きながらも、今日は朝からパソコンの調子が悪くてイライラしてる。あーっ修行が足りないな。怒るなよ「自分」!どうせ実在しないんだから。

第1部 怒りとは何か 第1章 そもそも怒りとは何か?どうして怒るとダメなのか? 第2章 自我があるから、人間は怒る 第3章 欲が深いと、怒りも大きくなる 第4章 怒ると叱るの違いがわからない。どう叱ればいいのか? 第5章 デモは怒りでやってはいけないのか?怒るから自殺するのか? 第2部 怒りのおさめ方 第1章 一番大切なのは怒らないこと。どうすれば怒らずに生きていかるのか? 第2章 日本人はコミュケーションべたを直さないと、怒りを捨てることはできない。第3章 怒りではなく、慈しみを持てば幸福になる。どうすれば、慈しみのある人生を歩めるのか?

【著者紹介】
アルボムッレ・スマナサーラ
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年スリランカ生まれ。13歳で出家となる。スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に派遣されて来日。現在は、日本テーラワーダ仏教協会などで初期仏教の伝道、ヴィパッサナー実践の指導に従事。修行練磨の誠実温厚な人柄、的確流暢な日本語による説法で定評がある。朝日カルチャーセンター講師の他、NHK教育テレビ『心の時代』への出演で反響を呼ぶ。ブッダの根本の教えを通じて、仏教とは今この場で役に立ち、自ら実践し理解する智慧の教えであることを説いている。

内容説明

ブッダが伝えたい重要な教えのひとつが、実は「怒らないこと」でした。怒ってばかりいると、カラダ中に毒素が回り、心もカラダもボロボロになってしまう。そればかりか、怒りは他の人間に感染して、みんなが不幸になる。逆に「怒らない」と心が浄化されて、幸福に暮らせることができ、周りの人間も幸せになる。と、ブッダは言います。「怒らない」というけれど、なぜ「怒る」とダメなのか?そもそも「怒らない」人間なんているのか?原発反対や隣国との領土問題のデモも、いけないことなのか?漫画家のしりあがり寿さんが、日本テーラワーダ仏教協会長老のアルボムッレ・スマナサーラさんに「怒り」に対する、さまざまな疑問を率直にぶつけてみました。

目次

1 怒りとは何か(そもそも怒りとは何か?どうして怒るとダメなのか?;自我があるから、人間は怒る;欲が深いと、怒りも大きくなる;怒ると叱るの違いがわからない。どう叱ればいいのか?;デモは怒りでやってはいけないのか?怒るから自殺するのか?)
2 怒りのおさめ方(一番大切なことは怒らないこと。どうすれば怒らずに生きていけるのか?;日本人はコミュニケーションべたを直さないと、怒りを捨てることはできない。;怒りではなく、慈しみを持てば幸福になる。どうすれば、慈しみのある人生を歩めるのか?)

著者等紹介

スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ][Sumanasara,Alubomulle]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年スリランカ生まれ。13歳で出家となる。スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に派遣されて来日。現在は、日本テーラワーダ仏教協会などで初期仏教の伝道、ヴィパッサナー実践の指導に従事

しりあがり寿[シリアガリコトブキ]
漫画家。1958年静岡市生まれ。1981年多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後キリンビール株式会社に入社し、パッケージデザイン、広告宣伝等を担当。1985年単行本『エレキな春』で漫画家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグ漫画家として注目を浴びる。1994年独立後は、幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表、マンガ家として独自な活動を続ける一方、近年ではエッセイ、映像、ゲーム、アートなど多方面に創作の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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やまえつ

1
テーラワーダ仏教のスマナサーラ長老に漫画家のしりあがり寿さんが質問するという形式の本。ところどころにしりあがりさんのマンガも挿入されている。パート1は「怒りとは何か」で、怒りとは何なのか、なぜ怒ることがいけないのかが説かれる。パート2は「怒りのおさめ方」で、怒りをおさめるにはどうすればいいかが説かれる。怒りがいかによくないものかが本文からもマンガからもよく分かった。2013/02/12

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