きのこのチカラ―きのこ的生き方のすすめ

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  • サイズ B6判/ページ数 167p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838723324
  • NDC分類 474.8
  • Cコード C0095

内容説明

「きのこって何?」という基本的な問いかけから始まって、古今東西のきのこカルチャー・シーンをたどり直すことで、きのこたちと共生して生きる「きのこライフ」のあり方を紹介。最後には彼らを動かす「きのこのチカラ」の正体を少しずつ明らかにしてゆく。

目次

序論 ようこそ、きのこの世界へ!
1章 きのこって何?(菌類の大きな役割;地下に広がる巨大な森 ほか)
2章 楽しきかな!「きのこライフ」(狂言「くさびら」;きのこを食べよう! ほか)
3章 書棚のきのこ狩り(「きのこ文学」の深みへ;「きのこ目」とは何か? ほか)
4章 きのこネットワークの不思議な広がり(「きのこ人」列伝(R.ゴードン・ワッソン;ジョン・ケージ;南方熊楠)
「きのこ人」は他にもいる ほか)
5章 きのこ的生き方のすすめ(きのこ的VS.非きのこ的;社会がきつくなってきた ほか)

著者等紹介

飯沢耕太郎[イイザワコウタロウ]
1954年、宮城県生まれ。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了後、フリーの写真評論家となる。近年は「きのこのメッセンジャー」としての活動が増えている。主な著者に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996、サントリー学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kinkin

84
まずはきのこの生物学的な考察に始まり、きのこを楽しむ、食す、愛でる。きのこ文学や映画について、きのこグッズの紹介もあって硬苦しくない内容で読みやすかった。図書館に行くときのこ図鑑もいろいろあるけれど実際のきのこを同定するのはかなりレベルが高そうだ。著者も書いているが同定するよりも、こんなきのこがあるのだなという程度からきのこと付き合ったほうが良さそうだ。近所の松林にもいろいろな、きのこ(多分どれも毒キノコだろうけど。)がある。きのこについてもうすこし知りたくなった。図書館本2023/11/24

バニラ風味

15
きのこが出てくる本の紹介が面白かったです。あと「マタンゴ」という映画。噂には聞いていたのですが、こういう内容なんだ!と感心。「かもめ食堂」の原作には登場しないけれど、映画ではきのこが出てくる、というのも興味深い。特にきのこ好きでなくても、楽しめる一冊。ちなみに、私はきのこ、大好きですが。2018/04/04

Humbaba

7
きのこをどのように捉えるのかは、人によって大きく異る。とても素晴らしいものだと考える人がいる一方で、全く好きなれない意味のないものと捉える人もいる。きのこがなくなったとしても生活をおくること自体は可能だろうが、それは一部の人にとっては非常に味気ないものとなるだろう。2015/10/10

Humbaba

3
一度きのこの魅力に取り憑かれると、それから逃れるのは難しい。しかし、そもそもそこから逃れる意味があるかをよく考えてみれば良い。きのこを好きになって楽しく生活をしている人はたくさんいる。だからこそ自分もその一因になってしまえば楽しさを共有する仲間もできる。2017/11/13

kasa

2
きのこの栄養とかレシピ集とかについて書かれている本ではなく、「文科系のきのこ本」。近年「きのこ文学」というくくりがあることを知り、ちょっと気になってはいたが、「きのこくくり」ってマニアックすぎて敷居が高いような気がしていた。ディープなきのこファンにはちょっと薄味の本だろうが、私のように特別きのこ愛もない者には、良い入門書だった。特に3章「書棚のきのこ狩り」がやはり面白かった。「きのこ作品」の紹介に思わすにやり、としてしまい、読んでみたくなる。『きのこ文学大全』も読んでみようかな。2011/12/23

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