昭和の美人女優―雑誌『平凡』秘蔵写真館

高木 清/塩澤 幸登【著】

マガジンハウス（2011/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 382p／高さ 18cm
• 商品コード 9784838722433
• NDC分類 778.21
• Cコード C0074

内容説明

美しい笑顔を忘れられない。原節子、美空ひばり、岸惠子、若尾文子、浅丘ルリ子、藤純子、吉永小百合、…雑誌『平凡』が残した戦後昭和の超美女、８４人の美貌の記録。

目次

はじめに　雑誌『平凡』を彩った麗しき昭和の美人女優たち
第１章　復興期　昭和二十年代前半
第２章　成長期　昭和二十年代後半
第３章　成熟期　昭和三十年代前半
第４章　青春期　昭和三十年代後半
終わりに　１９１０年生まれの熱血漢岩堀喜之助生誕１００年によせて

著者等紹介

高木清［タカギキヨシ］
１９３０（昭和５）年岐阜県大垣市生まれ。１９５２（昭和２７）年早稲田大学文学部芸術科演劇専修卒業。その後、実業之日本社『少女の友』編集部で同誌の編集に携わる。１９５５（昭和３０）年平凡出版入社、長く『平凡』編集部に所属し、１９７０（昭和４５）年からは編集長として同誌の発行部数を１５３万部まで引き揚げ、『平凡』の第二期黄金時代を作りあげた。１９７８（昭和５３）年に一年間『アンアン』の編集長も務め、その後ふたたび『平凡』の編集長を務めた

塩澤幸登［シオザワユキト］
ノンフィクション作家・エディター。１９４７（昭和２２）年生まれ、東京都世田谷区出身。早稲田大学文学部西洋史学科卒業。１９７０（昭和４５）年、平凡出版入社、『平凡』、『週刊平凡』、『平凡パンチ』、『ターザン』、『ガリバー』などの雑誌編集に携わる。２００２（平成１４）年マガジンハウスを退社。作家として活動を開始した（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[やま]

昭和の美人女優。 2011.03発行。字の大きさは…小。 「美しい笑顔を忘れられない」のキャッチフレーズで、表紙が原節子、ページを開けたらキュートな笑顔の吉永小百合、美空ひばり、岸恵子、若尾文子、浅丘ルリ子、藤純子、・・・最後が吉永小百合。 雑誌「平凡」が残した、戦後昭和の超美女、84人の美貌の記録。 この本は、雑誌「平凡」を彩った、麗しき昭和の美人女優たちが多くの写真と文章で紹介されています。 私は、美人女優と聞かれたらオードリーヘップバーンと言います。 そして、最初にレコードを買ったのが内藤洋子です。

2020/04/12

[姉勤]

大原麗子の若い頃（有名な某ウイスキーのCM以前）をネットでたまたま見て、本書を手に取る。（ちなみに本書に彼女は載ってない）自分が知らないか、目にした頃はすでにお母さん役やおばあさんの女優の若き頃の写真。ノスタルジックな感想が全くない分、今の若手女優やアイドルなどと並列に見ている。芦川いづみ嬢（昭和10年生まれ）がお気に入り。時代の顔たる女優たちの姿勢が皆いい。「作法」とか「所作」ってことばが浮かぶ。しかし、吉永小百合は別格。とにかく別格。

2014/03/23

[midnightbluesky]

個人的には東宝、松竹のプログラムピクチャーばかり好んでみたので、東映城のお姫様女優には疎かった。しかし、きちんと取り上げてくれている。

2011/07/19

[まんだよつお]

本書に掲載された女優たちが発散しているオーラ、存在感には圧倒される。彼女たちが活躍していた昭和という時代、多くの日本人男性は、憧れの彼女たちに自分の夢や目標を置き換えることで、戦後の混乱期を乗り越えてくることができたのだろう。だがしかし、やがて「美人女優」以外にも「個性派女優」「庶民派女優」といった区分けが生まれ、女優そのものの神格化が薄れ始めたちょうどその頃、高度経済成長神話も終わりを告げるのだ。時代が彼女たちを求めたのか、彼女たちが時代を牽引したのか？その多くが鬼籍に入った美神たちは艶然と微笑むのみ。

2011/05/29

[獺祭魚の食客@鯨鯢]

昔の女優は美しいのはなぜだろう。妻であること、母である前の一瞬の美を写真という静止画に固定したことにより、五十年経っても美しいのだろう。今のタレント女優と違い、生活全てが女優であることを求められたと述懐しているベテラン女優がいることを見ても、死ぬまで女優でい続けることは困難であろう。永遠の「偶像（アイドル）」であり続けることは、人間であることを棄てるとことを要求する様なものであり、人権蹂躙にもなってしまう。ファンとしては寂しいことではあるが、彼女らにも幸せが必要であることを理解すべきであろう。

2016/11/05