その夜、妻に最期のキスをした。

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838719785
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

32歳。大学の教職に就いた矢先、がんを告げられた妻。そんな妻を見守り、看取った夫。体中にひろがる病巣、痛み、不安。未来は閉ざされてしまったのか…?3年間にわたる克明な闘病記を単行本化。

目次

第1章 告知
第2章 転移
第3章 うつ
第4章 再起
第5章 痛み
第6章 旅立ち

著者等紹介

横山文野[ヨコヤマフミノ]
1970年生まれ。東京大学大学院卒業後、2002年に跡見学園女子大学マネジメント学部専任講師に就任。2005年7月逝去

山口智久[ヤマグチトモヒサ]
1970年生まれ。1994年、東京大学文学部卒業後、朝日新聞に入社。現在、東京生活グループにて環境問題を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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モルク

100
ずっと読みたかった本。やっと手に取ることができた。東大、大学院で学び跡見女子大のマネジメント学部の新設にかかわり行政学と女性学の専任講師となる、最初の健康診断にて肺腺ガンが見つかる。腰骨への転移があったため既にステージⅣだった。2002年の診断から05年7月に34才で亡くなるまでの日々が夫婦のブログを通じて語られる。まだやりたいこと、できるはずの事がいっぱいあった…闘病記ではあるが妻を支える夫の愛が深い。旅立つ側だけではなく見送る側、どのように接しどんな言葉をかけるか…夫婦の絆が素晴らしい!2021/06/08

メタボン

34
☆☆☆☆ 壮絶な闘病記だった。イレッサの副作用により亡くなる人がいる一方、著者のようにQOLが良くなり、投与を本当に望んでいる人もいる。抗がん剤治療について考えさせられた。せっかく職場復帰できたのに、転移が進み再び休職せざるを得なくなったのは、本当に無念であったことだろう。2016/06/26

ちゃんみー

32
35歳でガンで亡くなってしまった横山文野さんと旦那さんの闘病記。彼女は東大大学院まで出て、大学の先生にまでなったのに、先生になったすぐに肺がんが見つかってしまう。それから3年。新しい治療薬を試しながら、なんとか研究者として、先生として頑張ろうと思ってたのに神様は非情だ。なんらかの目標を持ち生きていくことが普通にできている、楽しいことも苦しいこともあるけど、それでも生きていられることに感謝です。旦那ともども東大出ですから、ブログのコメントは端的すぎるぐらいだが、お互いを思いやる気持ちはとても伝わってきた。2021/05/28

さくら

11
肺がんと闘った夫婦の日記。日記そのままが本になっている。医療従事者として、夫婦への対応の1つ1つが印象に残った。ついつい言いがちな頑張ってという言葉も相手にとってはどう捉えるかと常に考えていきながら発しないと行けないよね。夫婦のお互いを思いやる気持ちが素敵でした。2015/12/19

ヴュルツ

6
淡々と綴る闘病生活だからこそ、日常のささやかな幸せの尊さがうきぼりになる。一生を共にしたいパートナーがいると、なおさら健康に過ごせるこの何気ない日常に感謝したくなる。横山さんの気丈さ、山口さんの優しさ、御二人の愛に感動しました。2017/09/30

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