出版社内容情報
宇宙と人間の関わりはどう認識されるのか。困難な時代を生きてゆくための人智学の世界観。既成の価値観を変換するシュタイナー晩年の「宇宙的霊性論」の深まり。『三分節化の謎』(1920年)他4編の重要な講演及び訳者による講演(今日的シュタイナー観)を収録。
内容説明
シュタイナー後期、宇宙的霊性論の深化。宇宙と人間の関わりはどう認識されるのか。困難な時代を生きてゆくための人智学の世界観。
目次
戦争、世界史のカルマ(霊学から見た第一次世界大戦の背景;知的進歩と道徳的進歩の矛盾)
魂の内面化のための教育
人智学書の読み方
三分節化、人間と宇宙の関係づけ(美と叡智と強さ;宇宙進化と社会生活;秘儀の復活―霊視・霊聴・霊的合一)
自由と愛、世界の出来事にとってのその意味(人体組織としての液体・気体・熱;宇宙創造の根源としての道徳衝動;愛―外界への帰依)
著者等紹介
シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ] [Steiner,Rudolf]
1861‐1925。ハンガリーのクラリエヴィェベック(現クロアチア)に生まれる。ウィーン工科大学卒業。ゲーテ学者、哲学者として活躍した後、1902年、神智学協会ドイツ支部書記長に就任。1913年、神智学協会を離れ、人智学協会を設立。霊学的観点から新たな総合文化の必要性を説き、その影響は宗教、芸術、教育、医療、農法、経済など、広範な分野に及ぶ。1925年、スイス・ドルナハにて逝去。著書・講演録多数
高橋巖[タカハシイワオ]
東京、代々木に生まれる。慶應義塾大学文学部大学院修了後、ドイツに留学。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、シュタイナー思想に出会う。1973年まで慶應義塾大学で教鞭をとる(美学・西洋美術史を担当)。1985年、日本人智学協会を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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