内容説明
すぐ目の前に大きな黒塗りの車が止まっていて、私はその後部座席に押しこまれた。助手席に江津子がすわって、痩せた運転手に言った。「ストックホルムへ」車が走り出したとき私はやっと、自分がどこかへ連れ去られるのだと気がついた―私は監禁された。彼らを嫌悪し、そして愛した“私”の物語。長編ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みんばあ
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薄井ゆうじの幻想的なところが好きなのだけれど、これはちょっと無理っぽい感じ。世界観は面白いんだけれど、以前はまった作家なんだけれども、最後は流し読んでしまった。2017/08/11
Mika Ando
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★☆☆☆☆情景や空間の描写は想像しやすい。反面人物やストーリーがイマイチ。2014/01/05
くらげ@
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背表紙の題名の鬼という文字が何となく不気味さを持っていて、ストックホルムが霧深い景色を連想しました。ジャンルは何なのだろう?ホラー??雰囲気は村上春樹の世界終わりとハードボイルドのような感じで、独自の世界の中を主人公が翻弄しながらも真実に迫っていく物語。文章も読みやすくぐいぐい物語に引き込まれていきました。おもしろくて他の作品も読みたくなりました☆2010/10/23
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