内容説明
淑女のように悪女のように「女」を大胆に演出するフランス人女性たち。その計り知れない魅力をクールな眼差しと時にユーモラスな視線で縦横無尽に描いた極上のエッセイ集。
目次
オードブルのようにキリリと(マダムのご都合;プードルを連れたクラスメート;Jスタイルのプレゼント ほか)
メインコースのように華やかに(屋根裏部屋のアーティスト;プロヴァンスの女流詩人;完全無欠の伯爵婦人 ほか)
デザートのように名残惜しく(細身の男勝り;鈴の声とミニスカートと社長のソファと;ショコラは甘く、少し苦い ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんぴ
5
著者はフランスで雑誌に「見栄えのするフランス女性を紹介する」記事を書くために、フランス女性を紹介してもらって仲良くなるということをしてきた。私のイメージのフランス女は「未来よ こんにちは」という映画の主人公のように、様々な困難や理不尽にも負けず、理知的で大人で議論好きで自由という感じだったので、この著者が描写するフランス女の、ブルジョワでファッショナブル、ちょっと高慢、きまぐれな人という感じはちょっと残念。フランソワーズサガンのように、退廃的でもその裏にその人なりの哲学がある人をもっと紹介して欲しかった。2018/05/13
peerin
0
一週間の旅から戻ってきた際友人が貸してくれた本。後天的なparisienneではなく、先天的なフランス女。1980年代著者が初上陸した“フランス”で一番感じたものは国家フランスと“フランス女”がぴったり合う点だったそうだ。24人の女性との邂逅を綴り、“フランス”を表現。その30年後訪れたわたしが感じたParisとぴったり一致はしないのでふーんと思いながら読んだが、20年前連載された日本のファッション誌でこのコラムが日本女性のフランス女への羨望や定義づけになったのは想像できる。 2016/02/28
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- 和書
- 五稜郭 角川文庫