内容説明
秘蔵写真、映画スチール113点で伝説の魅力を結晶。引退して30年余、いまもスクリーンに芳香を放つ大女優・原節子の初写真集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gummo
21
日本映画史に燦然とその名を残す名女優の写真集。1920年生まれの彼女は、1935年に映画デビュー。1963年、小津安二郎の死に伴って引退。その後公的な場に一切姿を見せず、その存在は伝説となった。昔のハリウッド女優を思わせるようなはっきりした顔立ちをされていて、現代的基準からすると一見さほど美人でもないのではとも思われるのだけれど(本書で中野翠氏も同じようなことを書かれている)、頁を繰るごとにその名状しがたい魅力に魅せられていく。見る者を包み込むような笑顔がいい。2013/12/13
0717
9
図書館の閉架から。内容確認せずに借りたけど、戦前の原節子さんの写真が見たかったんだよね。全て戦後のものでした。2020/10/20
satoshi
0
小津安二郎の紀子三部作を10年ぶりくらいに見たら欲しくなった。『晩春』で,再婚した伯父に笑顔で「不潔よ」という場面の表情がすごく好きだ。そして自分の父にも再婚の話が出たときの悲しげな怒りの表情への変化の大きさ。この写真集はもちろん笑顔が多くてこれはこれでいいんだけど。『東京物語』撮影中の香川京子との2ショットがすてき。表紙も。2010/10/01