内容説明
本書は『風に紅葉』を長年研究してきた著者による注解である。注釈を付すにあたり、宮内庁書陵部の桂宮本を底本にし、本文には濁点、句読点を付し、仮名遣いは歴史的仮名遣いに拠った。いくつかの読み方が想定される語句は、底本の仮名遣いに従い振り仮名を施した。明解な注解、丁寧な語釈、わかりやすい訳文、必要に応じて付した考察により『風に紅葉』をより深く読み解く。
目次
巻1(序文;男主人公の家系;男主人公の元服と女一宮(一品宮)との結婚
男主人公の妹の姫君と春宮との結婚
男主人公の北の方一品宮の懐妊 ほか)
巻2(男主人公の父関白への諌言;太政大臣に関白の宣旨;梅壺女御、立后;承香殿女御の悲嘆;遺児若君の元服と結婚 ほか)
著者等紹介
大倉比呂志[オオクラヒロシ]
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。2018年3月31日、昭和女子大学大学院教授を退職。現在、昭和女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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