感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
9
図書館にて。親本の刊行は2013年、本書は版元を変えて2020年に刊行。土佐日記の最新の注釈本。著者は源氏物語の言説分析を行なってきた(地の文、会話文、内話文など機能に応じて区別し読み分ける。中世に施された古注がその先駆)。土佐日記もそれに倣って分析を試みた、というもの。源氏や伊勢と異なり、土佐日記には古注がない。土佐の注釈は近世江戸時代からであるため、近世的なバイアスが強い読まれ方がされているようだ。小説としての読解はされてないそうだ。ふーん、そういうもんなんだねぇ…2024/11/16