内容説明
波瀾万丈の人生、ペンの力で逆境をはねのけ、幾多の作品を世に送った。それらの作品を元に96歳で自らの全作品集を手がけるなど、常に全力で走ってきた田中志津。その作家魂は休むことを知らない。そんな折、千年に一度の大震災を機に、東京での避難生活が始まった。作家人生97年間の振り返りや、避難生活で得た小さな気づきを、短歌や随筆というカタチを借りて綴る光彩が、本書である。
目次
第1章 短歌(平成26年創作)(結婚直後―昭和16年12月から;小千谷へ疎開―昭和19年から(大東亜戦争)
新宿時代―昭和26年から
生き物たち
風に吹かれて(江の島) ほか)
第2章 随筆(平成26年創作)(佐渡金山顕彰碑;小樽;救急車;車椅子;ソチ五輪 ほか)
著者等紹介
田中志津[タナカシズ]
日本文藝家協会会員。作家。1917年1月20日新潟県小千谷生まれ。1933年相川実科女学校(現新潟県立相川高等学校)卒業。三菱鉱業(株)佐渡鉱山勤務。女性事務員第1号。1941年東京目黒で田中一朗と結婚。二男一女を育てる。1966年『文学往来』同人となり、小説「銀杏返しの女」を執筆。評論。2011年東日本大震災。福島県いわき市で被災。次男行明と東京都で避難生活を開始。現在執筆活動中96歳。東京都中野区の都営住宅で避難生活中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。