内容説明
近代の源氏物語研究史に炳乎たる存在として知られた先学諸氏それぞれの独特の学風と人格に光を宛てる、12名の碩学列伝による研究史。
目次
島津久基―『源氏物語』攻略のために命燃え尽きた鬼才
折口信夫―日本の小説の持つべき主題
池田亀鑑―源氏図書館構想
風巻景次郎―『源氏物語』と正対への工程
山脇毅―篤実の人・実証の源氏学
武田宗俊―源氏物語成立過程論
岡一男―語り継ぎ、言ひ継ぎ行かむ
山岸徳平―博覧強記の人
玉上琢彌―源氏物語の本義本性の顕現
松尾聰―デモンと論理
松尾聰先生の古典遊び
阿部秋生―『源氏物語』研究
清水好子―作者の息づかいに迫った読み込み
略縁起―柳井先生からの賜り物