内容説明
日本に小学校が創設されたのは明治六年のことである。『世界商売往来』は、そのとき小学校の教科書として、文部省制定の「小学校則」に指定された。教育の面からみると、『世界商売往来』は初等教育の語彙を知るうえで欠くことのできない文献であり、頭書にある英語との対訳は注目すべきものである。また、語彙の面から見ると、開化期の言語の実態,また訳語を知るという観点から興味深い資料である。『世界商売往来』(正編)、『続世界商売往来』(続編)、『続々世界商売往来』(続々編)、『世界商売往来補遺』(補遺編)、『世界商売往来追加』(追加編)の五冊から成り、本索引の底本の選定にあたっては各編について調査し、編ごとに最善と考えられるものを底本とした。
目次
本文編
索引編(国語索引;英語索引)
研究編(伝記;著作目録;書誌;異版の資料;国語索引校注;英語索引校注;英語正誤表)