アメリカス世界を生きるマヤ人―向こう岸からのメキシコ史

アメリカス世界を生きるマヤ人―向こう岸からのメキシコ史

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  • サイズ A5判/ページ数 266,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784838509737
  • NDC分類 256
  • Cコード C3022

内容説明

他者の土地に境界線をひき、「向こう岸」を客体化する西欧近代、インディオという呼称で一括されたアメリカス世界の先住民。土地や労働力のみならず歴史やイメージさえも簒奪される抑圧とともに生きたマヤ先住民の歴史的主体性に光をあてる。

目次

第1章 ユカタン農村社会の変遷―征服からカスタ戦争まで(一五二八~一八四七年)
第2章 プレゲラ期(一八二一~四七年)における犯罪の諸相―カスタ戦争の人種的憎悪=原因説の相対化
第3章 ユカタン・カスタ戦争(一八四七~一九〇一年)
第4章 フスト・シエラ・オレリーの対米交渉(一八四八年)―協調者の帝国的言説
第5章 カスタ戦争後のクルソー・マヤ
第6章 二〇世紀キンタナロー州におけるチクル採集産業
第7章 キンタナロー州マヤ系村落の年間生活サイクルについて―公文書館におけるフィールド調査
第8章 一九世紀後半ユカタン半島におけるエネケン産業の発展(一八五三~一九〇二年)―伝統的アシエンダからエネケン・プランテーションへの移行
第9章 ディアス期メキシコにおける地方オリガルキーについて―ユカタン州モリナ家のエネケン産業支配
第10章 構築される反乱―消費されるマヤ・イメージ

著者等紹介

初谷譲次[ハツタニジョウジ]
1958年兵庫県明石市生まれ。1981年天理大学外国語学部イスパニア学科卒業。日墨政府交換留学生としてグアダラハラ大学、メキシコ国立自治体学留学(~1982年)。1983年東京外国語大学大学院地域研究研究科修士課程(~1985年国際学修士)。1985年天理大学外国語学部助手。1988年天理大学外国語学部専任講師。1993年天理大学国際文化学部助教授。1997年天理大学在外研究制度によりユカタン州立自治大学社会科学研究所客員研究員(~1998年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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