内容説明
第一部では、まじないのもつ歴史性と論理的性格を追究。第二部では、生活的発想にもとづくまじないを取り上げ、その固有の性格を呪術的世界観と関連づけてとらえた。
目次
1 まじないの歴史(まじないの世界;まじない、まじない歌の論理;和合まじないの歴史)
2 生活とまじない(さかさま世界のまじない;ハブ・マムシ除けのまじない;夢とまじない)
3 まじないの資料―「増補咒咀調法記大全」の翻刻と注釈
著者等紹介
花部英雄[ハナベヒデオ]
1950年青森県生まれ。1975年國學院大學文学部卒業。2004年博士(文学)を國學院大學から受ける。現在、國學院大學文学部教授。専攻は伝承文学、口承文芸、民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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青沼ガラシャ
2
「細菌と病気の関係は、患者の精神の外にある。それは原因と結果の関係である。これに反して、怪物と患者の関係は、意識的か無意識的かを問わず、これと同じ精神の内部にある」呪術の効果を説くレヴィ=ストロースの引用がかっこいい。彼岸と此岸をナンセンスな言葉遊びで繋ぐ「さかさま世界のまじない」の意味不明だからこその不気味さに惹かれた。「和合まじないの歴史」では中世のまじないと女性向けの雑誌のおまじないの比較がされており興味深かった。本書の後半は江戸時代のまじない本をまるまる紹介。今日からすぐ使いたくなる実用性が魅力。2023/07/30
西野西狸
2
身の回りにあるまじないや、夢の俗信などについて著した論文をまとめていて、とても興味深いものであった。最後にあった江戸時代に書かれたまじないの本を訳したものも様々なまじないが存在したのだと思って面白かった。2014/12/31
takao
1
ふむ2019/10/14
児玉
0
まじないから読みとれる、庶民の生活での悩み事2014/05/21
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