内容説明
中世的思考が凝縮し、能、軍記物をはじめとして中世から近世の芸能や歌謡へひときわ影響を及ぼした。本書は概説をふまえながら「早歌とは何か」の答えへの道筋を拓く。
目次
第1篇 早歌概説(歌謡の流れ―日本中世歌謡史概説;早歌と武家社会 ほか)
第2篇 研究史と提言(「早歌・歌謡」研究の三〇年;歌謡研究への提言 ほか)
第3篇 早歌の本質の探究(早歌の“正本”について―新出の坂阿署名本『宴曲集』巻第四を中心に;早歌の“正本”の精度について―『早歌全詞集』第二版の新出譜本校訂を終えて ほか)
第4篇 早歌から能への継承(早歌から能謡へ;早歌と能に表れた『源氏物語』の世界―夕顔・六条御息所・浮舟を中心に ほか)
附録
著者等紹介
外村南都子[トノムラナツコ]
昭和10年、函館に生まれる。東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究科国語国文学専門課程博士課程満期退学(単位終了)。文学博士(東京大学)。白百合女子大学名誉教授。専門は日本中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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