内容説明
日本文学の描いた疫病とその渦中に生きた人々の姿を、中古から現代に至る千年のスパンで見渡す。神と鬼と虫と人間が織りなす文芸の世界からパンデミックを切りとる。
目次
疫病の今をよむ(パンデミック小説の地図を書く;俳句と疫病―コレラとコロナウイルスの句を読む;鬼は“そこ”にいる、しかし“それ”は遍在する―疫病とエクリチュールと)
疫病をふりかえる(人喰い鬼と疫病神―「大正」を襲った「流行感冒」;中世説話の「心」をもつ病―『今昔物語集』を中心に;コロナとコロリ―幕末の江戸災厄体験記の奇書『後昔安全録』とその著者について;王朝文学における疫病)
著者等紹介
日比嘉高[ヒビヨシタカ]
1972年生まれ。名古屋大学教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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