内容説明
江戸文学のなかの五十三次。各地にまつわる歴史・美術・宗教、さらに江戸以前の『伊勢物語』や『更級日記』や近代の東海道はどんなふうに描かれたのか。ガイドブックとは異なる視点から知識を蓄え、江戸時代にタイムスリップした旅へと誘う。
目次
序 ようこそ、東海道の旅へ
第1章 江戸時代1 東京・神奈川(日本橋の出立は朝が早い;遊行寺の門前町藤沢宿ところどころ;小田原のういろうは何に効くのか?;箱根、温泉と関所)
第2章 江戸時代2 静岡・愛知(石川丈山の富士山詩を読む;薩〓峠から富士山を望む;名物「十団子」とは?;御油宿、弥次さん喜多さんと狐)
第3章 江戸時代3(三重・滋賀・京都)(七里の渡し、どんな船旅だったのか?;おかげ参りと抜け参り;難所鈴鹿峠を越えて行く;ついに三条大橋を渡った!)
第4章 江戸時代以前・以後の東海道(『伊勢物語』「東下り」;『更級日記』;『海道記』『十六夜日記』の海辺―中世における東海道;岡本かの子「東海道五十三次」)
著者等紹介
鈴木健一[スズキケンイチ]
1960年生まれ。学習院大学教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tetsubun1000mg
7
東海道五十三次を歩いた人、各地方の研究をした人の本を読んでいたのでその系統と思っていたが少々違っていた。 学習院大学の教授と研究者が古い時代の古書を調べて東海道の歴を考察している。 歴史が中心だったようで東海道を違った方向からの知識を得られたようだ。2021/07/25
フラボノ
1
東海道に関連した論文集。昔の船酔い防止法「童子の便を呑む、なければ大人の尿を呑む」が紹介されていて、この迷信の根拠が気になった。2025/08/03
すみす
0
宿場町及びその周辺の歴史が知れる。大変興味深い書。2022/05/03




