内容説明
「妖怪」というキャラクターが現代にどのような姿で生きているのか。観光や地域の町おこし、文化の創造を担う怪談や妖怪。外国と日本の妖怪像を比較し妖怪からわかる国や民族の持つ死生観や人生観に触れる。
目次
第1部 山桃忌と妖怪(記念講演 学校の怪談と妖怪;シンポジウム 現代に生きる妖怪たち;解説 神楽の中の妖怪たち;解説 柳田国男の幼少体験と農政論)
第2部 日本の妖怪、世界の妖怪は、いま(論考 トポスとしての奈良と妖怪・怪異;論考 日本の妖怪文化と地域づくり;論考 現代台湾妖怪案内;論考 現代モスクワの妖怪たち;論考 フランス・アルプス地方の人狼伝承;論考 アイルランドの妖怪―妖精伝説を中心に)
著者等紹介
石井正己[イシイマサミ]
1958年、東京生まれ。東京学芸大学教授、一橋大学大学院連携教授、柳田國男・松岡家記念館顧問。日本文学・民俗学を専攻し、長く昔話の研究と継承に関わってきた。現在は植民地、昔話・神話、教科書を研究テーマにする。単著、編著の他、論文・随筆・書評が多数あり、国内はもとより海外でも講演を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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