内容説明
わが国に於ける民俗学の最初の書物『後狩詞記』。日本民族とは如何なるものか、どこから来たか。「山の民」を始発にその問いに答える。柳田國男を貫く日本民族・文化の構造と起源。
目次
『後狩詞記』のムラから学ぶ
シシ肉の文化―その食用と供犠
山地農民の採集活動の多様性―日本列島からの展望
柳田國男が見た山茶―東京から九州、そして東南アジアへの視野拡大の可能性
『後狩詞記』の背景をめぐる比較民族学―モンスーン・アジアの焼畑農耕民社会における狩猟
書簡に見る中瀬淳と柳田國男
柳田國男の日本―『後狩詞記』・『遠野物語』から『海南小記』や『海上の道』にいたる