内容説明
シンプルな見聞の記録こそ文化の変容と継承を浮き彫りにする。戦国末期の武将の文芸、文化活動の実態、都と地方の間の文化伝達の方法。
目次
『月庵酔醒記』の世界―中世から近世へ
『月庵酔醒記』の詠歌物語―歌話と故実
穆王の馬
『月庵酔醒記』“政道”考―「古人之語三十一」を中心に
『月庵酔醒記』「鎌倉の地蔵桜」攷
「富士の根方の法華宗の夢」考―後北条氏と富士の根方の法華宗
浄土憧憬―檀王法林寺蔵「中将姫臨終感得来迎図」をめぐって
道歌の効用―『月庵酔醒記』と福羽美静にみる明治期女性教育
東国武士の鷹術伝承―児玉経平の鷹書と『月庵酔醒記』記載の鷹関連記事をめぐって
『月庵酔醒記』の“知識”の由来―『無名抄』依拠記事と蹴鞠記事から
歌人月庵の和歌と『月庵酔醒記』
風流踊歌『恋の踊』断簡考
著者等紹介
服部幸造[ハットリコウゾウ]
1942年生
弓削繁[ユゲシゲル]
1946年生。岐阜大学教授
辻本裕成[ツジモトヒロシゲ]
1965年生。南山大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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