内容説明
悲劇に仕組まれた笑いの精神世界。西洋学文との比較を通じ明らかになる日本のいくさ物語の特質。戦に取り込まれた笑いの意味を俯瞰し、日本の文学史の中で熟成した日本人の精神性を古代から近代の流れの中から紐解く。
目次
基調講演 いくさ語りの機能―イーリアス、ローランの歌、保元・平治物語の比較を通して
いくさ物語、叙事詩とそのパロディ
日本の戯咲歌―諧謔の詩の始原
中世のいくさ物語における笑いの文学史
近世の絵本―諧謔の合戦物語
『滑稽新躰詩歌』の登場―パロティから見る新体詩
散文と韻文と、緊張と諧謔と―石川淳の敗戦期までの作品を通じて
著者等紹介
中根千絵[ナカネチエ]
1967年生まれ。愛知県立大学日本文化学部准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 若者よ己の夢を描け