内容説明
神霊の呪縛、妖怪の躍動、生命の尊厳、自然の脅威、119話の不可思議な物語世界に果てしなく広がる魅力と柳田国男・佐々木喜善・宮沢賢治の物語空間をかたる。
目次
発刊一〇〇年を迎える『遠野物語』
近代日本と『遠野物語』
『遠野物語』と宮沢賢治
日本のグリム・佐々木喜善の偉業
人類史の中の『遠野物語』
「声」の発見―柳田国男と『遠野物語』
つたえる―佐々木喜善『聴耳草紙』の再発見
柳田国男の伝説研究―『遠野物語』から『山島民譚集』へ
津波と柳田国男
人魚・河童・天狗―南部藩妖怪事情
『遠野物語』を歩く
東北文化史の古層へ
著者等紹介
石井正己[イシイマサミ]
1958年、東京都に生まれる。東京学芸大学教授。日本文学・口承文芸学専攻。旅の文化研究所運営評議委員、遠野物語研究所研究主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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