出版社内容情報
中野和典の代表作を収録した作品集。中野和典の代表作を収録した作品集。
「画面にできたシミとにらめっこして見えてくる形に陰影をつけながら、さらに立体的に浮かび上がらせる」…「どうしてそうなるのかは分からないが、おそらくそれらは私の中に揺れている何かの感情かもしれない」( 中野和典 )
中野和典のファンタスティックな世界に魅惑された松田司郎が、その制作の秘密を深層心理の内側から解説する。
中野和典［ナカノカズノリ］
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林克也
2
この人の絵もその存在も初めて知ったが、この絵たちはピーテル・ブリューゲル1世のコピーだと思った。本人も、解説の松田さんもそのことには一言も触れてないが。中野さんの心の深層には（どこかで見た）ブリューゲルがあると思う。解説の松田さんのゴッホや宮沢賢治やユングやフロイトの引用・言及は、大学の研究者としてはあまり深くないように感じるが、一般向けの本としたらまあそんなところなのかもしれない。2018/05/13
