感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シフォン
27
紫式部の平安時代をもう少し楽しみたい。1000年以上も前のことでわからないことが多いといいながら「源氏物語」「栄花物語」「大鏡」などの物語、「紫式部日記」「御堂関白記」「小右記」などの日記から当時をうかがうことができるということはすごいことだと思う。「源氏物語」が長く読み継がれてきたのは、単なる恋愛物語ではなく、政治、仲間との絆や友情、家族愛の物語であるからという説明にそういうことなのね~と。この本は、京都の桜や寺社などの写真も内容にあっていて優雅な気分で読むことができた。2025/04/14
大阪のきんちゃん2
16
平安時代・平安文学の研究者らが、千年読みつがれる源氏物語の作者 紫式部について、残した作品(「源氏物語」「紫式部日記」「紫式部集」)や、同時代の貴族らの書き遺したもの(「小右記」「御堂関白記」「栄花物語」その他多数)から、史実とされる事象を押さえながらその生涯を辿って解説した本です。 理解を助ける写真の数々がそれはもう美しくフォトエッセイのような趣で、しばしため息が出ました。 平安京のみならず越前や嵯峨、宇治などへの紀行文としても楽しめます。 あらためて源氏物語の素晴らしさを感じました。2025/05/11
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