出版社内容情報
半世紀以上にわたり経営の最前線に立ち、私は「企業とはいかにあるべきか」「経営とはいかに行うべきか」を日々問い続けてきた。そして自ら実践し、確信したことだけを、求めに応じ発信してきた。そのような私の口述記録から生まれた書籍だけに、本書は経営における私の「信念」を著した書籍ともいえよう。
昨今、劇的な環境変化のなかで、経営のあり方に悩み、その舵取りに苦慮している経営者・経営幹部の皆さんがたくさんいらっしゃると聞く。本書が、これからの日本の経済社会を担う、若い経営リーダーの皆さんにとって、新たな活路をひらく契機となることを願ってやまない。<本書「序」より>
2022年、90歳で逝去。その前年末に、『誰にも負けない努力』(単行本、のちに文庫化)の続編として企画・発刊されていた本作品を、文庫化いたしました!
没後も、名経営者として、人生の達人として、幅広い層の多くの人々から支持される述者のリアルな魂の声が、本書には収録されています。経営の核心をつく、そして魂に問いかける数々の言葉が、誠実に毎日の仕事に励む多くのリーダーの心を揺さぶり、未来への指針となることでしょう。
【本書に収録された心揺さぶる言葉の数々】
◆心の通う、心で結ばれた集団をつくる――経営には、モノもカネも大事だが、いちばん強くて頼りになるのは「人の心」である。だからこそ、心で結ばれた強固な集団をつくることに焦点をしぼり、人の心をベースとした経営をしていくのである。
◆従業員と家族のような関係を築く――従業員の心をつかまえているか。調子のいいときは、給料も出し、調子のいいことも言えるから、誰でもついてくる。大事なのは、業績が悪くなったときに支えてくれる人間がいるかどうかだ。
◆成果主義ではなく実力主義でいく――実力主義は、「一将功なりて万骨枯る」というようなものではない。実力主義にも課題はあるが、説明と説得によって弊害は防ぎ得る。実力主義によって選ばれた人たちが活躍することで、会社に益がもたらされ、会社が立派になっていくのである。
◆部下をどこまで見ているか――本当に心血を注いで従業員を見ているか。言動を見聞きするなかで、全部見抜いていって、最終的な評価をしているか。「ルールに従って」ではなく、「どこまで見ているか」が結局は、人を評価する決め手になる。
◆正しい判断をする思考プロセス――物事を考えるとき、「いいな」と思った瞬間、「ちょっと待て」と自分を抑える。そして「相手にとってどうだろうか」と考え、「よい」と確信したら、結論を出す習慣をつける。「利他の心」で判断することは難しくても、思考のプロセスにそういう回路を入れておくといい。
◆素晴らしい情熱、パッションを持つ――何事でも、新しいことをするもとは情熱でしかない。「どうしてもやらなければ」という情熱が蒸気となって、体から出て外気に触れ、凝結して露となり、滴り落ちて、成果となるのだ。 ほか
【目次】
内容説明
経営にはモノもカネも大事だがいちばん強くて頼りになるのは「人の心」リーダーの魂に問いかける!京セラ創業者「ど真剣」講話。
目次
第一部 人をたばねるこころ(心をベースとして経営する;大家族主義で経営する;実力主義に徹する)
第二部 事業を伸ばすこころ(原理原則に従う;公明正大に利益を追求する;お客様第一主義を貫く)
第三部 組織を活かすこころ(パートナーシップを重視する;全員参加で経営する;ベクトルを合わせる;ガラス張りで経営する)
第四部 未来をひらくこころ(独創性を重んじる;高い目標を持つ)
著者等紹介
稲盛和夫[イナモリカズオ]
1932年、鹿児島生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長。また84年には第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。10年、日本航空会長に就任。15年より名誉顧問。一方、1984年には稲盛財団を設立すると同時に「京都賞」を創設。「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に心血を注いだ。2022年、90歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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