内容説明
夜の富士の写真を中心に、月や星、富士山にまつわる神話や文学の世界をめぐる。古事記に描かれた神話の世界から太宰治の「富嶽百景」まで。
目次
羽衣―プロローグにかえて
第1章 富士と神話(かぐや姫;木花咲耶姫;『常陸国風土記』より ほか)
第2章 星々の神話(おおぐま座とこぐま座;乙女座;ペガスス座・アンドロメダ座・カシオペア座 ほか)
第3章 富士と天空をめぐる文学(『万葉集』より;西行;『平家物語』より ほか)
富嶽百景―エピローグにかえて
著者等紹介
森光伸[モリミツノブ]
1950年、熊本県御所浦町(現天草市)に生まれる。20代後半から現在まで月のある風景を撮影している。「山の写真展」など30回を超えるグループ展を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
65
ホットココアを両手で包み、寒さに澄んだ夜空に湯気で天の川を流したい。月夜を見上げると遥か大昔の詩歌や、ギリシア神話が降ってくる。美しい星夜の写真に、先人たちの言霊を乗せて。今宵、文学プラネタリウムはいかが。プログラムは以下のようになっています。その一部をご紹介しましょう。かぐや姫、木花咲耶姫、ギリシア神話からペガスス・アンドロメダ・カシオペア。万葉集、平家物語。芭蕉、牧水、賢治。エピローグは太宰の富嶽百景となっています。ナレーションは谷原章介さんにお願いする予定です。(❈フィクションです)2015/10/13
myc0
18
とても綺麗な富士山と夜空の写真集。富士山について触れた古典や文学作品、星に関する神話なども紹介。素敵な写真を見てると、すーっと心が清らかになっていくような感覚に。富士山も星も、私たちが生まれるずっと前から存在し、人々を魅了してきたんだと、改めて気づかされる一冊だ。慌ただしい毎日の中では、目的がはっきりしているもの、ゴールが明確なものにしか心を向けていないが、何かこう、遠く遠くへ心を馳せることの美しさを思い出した。2019/04/07
ボル
6
図書館で見つけた写真集。写真家の森光伸さんは夜空の写真集が印象深い。今回のは富士山にちなんだもので約200ページある。風景とともに日本の古典・伝説や引用された文学なども文章として添えてある。富士山は日本人が最も愛している山、当然いろいろな人の思いがある。この古からの月と星が見える風景を秋冬の月・星が美しい空気が澄んだ時期に考えでみよう。当然人がつくった電気などの光も美しい。場合によっては光害となるが、温度が下がってきた時期に夜景を見にいくのも楽しいですね。2019/10/05
anko
1
星空+富士山、至高です(*´ω`*)美しい。2015/05/17
まんま
1
富士山から見下ろした夜景が忘れられない。雲がない日はめずらしいということで、運がよかったんだなぁ。写真がとても美しい。2014/06/28