著者等紹介
森田敏隆[モリタトシタカ]
1946年大阪府八尾市志紀に生まれる。1964年和歌山県立田辺商業高校卒業。株式会社和楽路屋写真部入社。1975年フリー写真家になり、エムオーフォトスを開設。1990年株式会社エムオーフォトス代表取締役就任。日本写真家協会会員、日本写真芸術学会会員、日本棚田学会会員
宮本孝廣[ミヤモトタカヒロ]
1963年和歌山県南部川村(現みなべ町)に生まれる。1981年和歌山県立南部高等学校卒業とともに森田敏隆に師事。現在、株式会社エムオーフォトスに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
49
夜の色合いは、独特なものがある。奥行きというのか、広がりというのか、空間的なものが日中とは違う。それは、音との関係があるのかもしれない。音、つまり、空気の振動からくるもの。そして、夜空。月の明かりや、星々のきらめき。いつまでも、見ていたくなる。2023/01/15
絹恵
47
今日もあの人にやさしい夜が降り注いでいるだろうか、そんなことを思いながら項を捲りました。時間に追われて押し潰されそうになって、ひとつの明かりに閉じ込められて、遠くを眺めて思う余裕がなくなっていました。同じ夜はひとつとしてないけれど、ある街の夜景を眺めた懐かしい夜の記憶のなかを巡ることが出来ました。冬のしんとした空気を纏う夜を頬に受けながら、今は春の淡く滲む夜を待ちたいです。2015/02/22
momogaga
41
読メ開始以前の既読本。子供の頃に思い描いていたメトロポリスの夜景とはかなり違うが、現在の東京駅付近の夜景は魅力的だ。
森の三時
39
夜に撮られた美しい写真集です。夜の景色や街並みは、昼間とは異なる表情を見せる。人が昼間に人前で見せるよそいきの笑顔ではなく、ひとりのとき、ふとした瞬間に見せる横顔の美しさに似ている。静寂や緊張をはらみつつも人のぬくもりも感じるのは、自然美に灯りやネオンなどの人工美が融合しているからではないだろうか。掲載された写真は、どれも一期一会の瞬間の美を切り取ったものだと思います。2020/01/09
tera。
29
日本各地で撮影された夜の写真が90枚近く紹介されていて、夜景好きには堪らない一冊。人工的な明かりも自然の光も、美しい自然も働く建物も、観ているだけで嬉しくなれる。こうして改めて我が故郷大阪の夜景を見てみると、どうしてなかなか良い線いってるじゃないの、なんて思ってしまった(笑)2015/01/17