知的生きかた文庫<br> 明智光秀の生涯―苦境と逆転の知将

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知的生きかた文庫
明智光秀の生涯―苦境と逆転の知将

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784837986270
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0121

出版社内容情報

【2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』主役は明智光秀!】
◆「天下の謀反人」か「類稀なる知将」か?
 謎多き戦国武将・明智光秀の実像に迫る!著者渾身の意欲作◆
明智光秀は生涯で、さまざまな苦境に見舞われてきたが、そのたびに知略をめぐらし、
窮地を「逆転」するべく大きな決断を重ねてきた。本書では、光秀の「苦境」と「逆転」を軸に展開。
「文化・教養人」「築城のプロ」「鉄砲のプロ」「交渉のプロ」など、多彩な顔をもち、
信長に最も信頼された男「光秀」の波乱の生涯を追う!
●なぜ、光秀の前半生は謎が多いのか?
●故郷を追われ、浪人となった光秀は、どうやって歴史の表舞台に出てきたのか?
●なぜ、足利義昭と織田信長の二重雇用状態を続けたのか?
●なぜ、光秀は織田家臣の中で、異例の出世を遂げることができたのか?
●戦国史最大のミステリー、「本能寺の変」はなぜ起きたのか?

内容説明

明智光秀はその生涯で、多くの「苦境」に直面しながらも、そのたびに知略をめぐらし、窮地を「逆転」すべく、大きな決断を重ねてきた。本書は、光秀の「苦境」と「逆転」を軸に展開、光秀の生涯と、彼が生きた時代の息づかいをみずみずしく描く一冊!

目次

第1章 謎に満ちた前半生―明智の傍流家系に生まれるも、学問に励んで飛躍の好機を窺う
第2章 乱世の演出者たちとの出会い―朝倉仕官をきっかけに足利義昭に接近、戦国乱世の表舞台へ
第3章 覇王信長に仕える―主君の合理主義を見抜き、有能な手駒に徹して出世街道を驀進
第4章 坂本築城―信長の戦略に違和感を覚えながらも、結果を出し信頼を高める
第5章 丹波攻略―難攻不落の八上城を制圧。「一国一城の主」へ!
第6章 各説検証:信長襲殺への道 使い捨てにされる苦悩と焦燥―光秀を謀叛に駆り立てたものとは?
第7章 本能寺の変―天下簒奪の好機到来、知将光秀が動く!
第8章 山崎合戦―秀吉との最後の戦いに敗れるも、死して天下に名を留める!

著者等紹介

外川淳[トガワジュン]
歴史アナリスト・作家。1963年、神奈川県生まれ。早稲田大学文学部日本史学専修卒。歴史雑誌の編集者を経て歴史アナリストに。現在は、歴史ファンとともに城郭・台場・城下町を巡る「歴史探偵倶楽部」を主宰するほか、書籍や歴史雑誌を中心に執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

20
麒麟がくる鑑賞のお伴に。コンパクトだが濃密に中身が詰まった一冊で多くの謎と事績に彩られた彼の生涯をその局面ごとに振り返るのに好適。史上名高い大事件の当事者として死後、秀吉治世下の政策や時代が下るにつれての根拠薄弱な与太話などで大きく実像が歪んできた彼の、戦国乱世で精一杯その実力を発揮した武将としての姿に迫れると思う。教養、軍事、土木に内政、外交と万能の才に改めて驚く。謎めいた雌伏の前半生にこれらの下地を身に着けたならばその努力は現代の実力主義社会に生きる我々の模範だろうと思う。結びの一文には深く納得。2020/01/21

7
今年の大河ドラマ「麒麟がくる」の前情報として読みました。光秀の謎の前半生から信長に仕え、本能寺の変を起こすまでを筆者の考えも盛り込みつつ、という内容。個人的には本能寺の変に家康さん一枚噛んでいたのでは?と思ってます。(いわゆる家康黒幕説。でも彼らはあまり接点はなかったよう)2020/05/15

Go Extreme

3
謎に満ちた前半生―明智の傍流家系に生まれ学問に励んで飛躍の好機窺う 乱世の演出者たちとの出会い―朝倉仕官をきっかけに足利義昭に接近、戦国乱世の表舞台へ 覇王信長に仕える―主君の合理主義を見抜き、有能な手駒に徹して出世街道を驀進 坂本築城―信長の戦略に違和感を覚えながらも、結果を出し信頼を高める 丹波攻略―難攻不落の八上城を制圧。一国一城の主へ 各説検証:信長襲殺への道、使い捨てにされる苦悩と焦燥 本能寺の変―天下簒奪の好機到来、知将光秀が動く 山崎合戦―秀吉との最後の戦いに敗れるも、死して天下に名を留める2024/10/07

きょうやま

1
分かりやすく面白かった。2020/02/07

ぱれお

0
光秀は何故本能寺の変を起こしたのか、後世の脚色もあって様々な説がある中、信頼できる歴史の一次史料を元に人物、教養、人脈等から検証している。山岡荘八の織田信長では、度重なる失敗、失言でやり込められ、信長の恐怖政治にこのままでは殺されるのではないかと言う疑心暗鬼から謀叛を起こした事になっているが、本書では、野望説、突発説、不安説プラス黒幕の存在まで、脚色無しで有り得る可能性について論じている。謀叛者の歴史は闇に葬られていて真実は不明であるが、自分が光秀になりきって考えるのも面白いかも。2020/08/01

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