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内容説明
この錯綜の時代にこそすぐ役立つ!究極の「生き方」教科書。本書には、抽象論は一つもない。すべて、現在および未来への具体的・実践的提言である。
目次
「学問の目的」―天は人の上に人を造らず
「人間の権利」―勉強しない人ほど損な人はいない
「国にもまた、権利あり」―国家の品格・愛国心
「民」のパワーが国をつくる―「人の上に立つ人」の責任とは
「理想の未来像」―世界をリードする人材になれ!
「国法の貴さ」―なぜ法律が必要なのか
「国民の義務」―すべての国民には、二つの役目がある
「個人の自由」―「男女間」「親子間」の密かな不平等
「適切な目標設定」(旧友に贈った手紙より)―さらに高いレベルを目指しなさい
成否をわける「長期的な視点」(旧友に贈った手紙の続き)―未来が明るくなる生き方を〔ほか〕
著者等紹介
福沢諭吉[フクザワユキチ]
1835‐1901。中津藩士、蘭学者、自然科学者、著述家、教育者、啓蒙思想家、新聞『時事新報』の創刊者、慶應義塾の創設者。専修学校(後の専修大学)、商法講習所(後の一橋大学)、伝染病研究所の創設にも尽力
桧谷昭彦[ヒノタニテルヒコ]
1929‐1998。東京生まれ。53年慶應義塾大学文学部卒、59年同大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学教授、名誉教授、文学博士。専攻は近世日本文学、主として井原西鶴の作品の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姫
13
自分の仕事を持ち、結婚し、子供もでき、マイホームを購入し、そして平凡な幸せとともに生きてゆく。平均的な人生のような気がします。ですが福沢諭吉先生は「その程度の人生なら蟻でも送っている」と言っています。人間に生まれたのであれば日本のこと、世界のことまで目を向け、学問に励みなさい。まるで現在書店に並んでいる最新の自己啓発本を読んでいるような感覚になります。そしてふと「これって明治時代に書かれたんだ」と妙に不思議な気持ちになりました。深すぎる故理解できない部分もいくつかありました。何年か後に再読したいです。2013/04/14
Syox
9
初めて読む、かの有名な福沢諭吉作品の現代語訳。 分かりやすく言葉が深い 2023/10/07
ぴんく
8
当時、このような平易な日常語に翻訳されたものがあったかは定かでないが、これは学生のうちに読みたかったなぁ。素晴らしい。さすが巻末の解説にある通り、恐ろしき教育者です(笑)文明論之概略は学生の頃に読んで朧げに覚えてるけど、その中身もこれに近かったような。ぶれてないというか。とにかく、若い方に一人でも多く読んでほしい良書と思ったよ2021/06/22
あまみ
7
中学生の孫が読みたい、と言ったので購入。孫にやる前に一読。中学生には難しいのではないかと思っていたが、心配無用、読みやすかった。▽初編から十七編まで明治4年(発刊は5年)から同9年までに書かれたものとは思えない。福沢諭吉の造詣の深さに驚かされる。累計で350万部も売れた超ベストセラーである。当時の日本の人口が3.500万人なので、単純に計算して10人に一人が読んだことになる。身分の差だけでなく女三従など当時の家長制度や明治政府をも批判。孟子・論語の一部を否定。現代に生きる我々にも耳の痛い内容である。 2021/04/08
dice-kn
6
かなりくだけた訳で読みやすかったです。訳者の著者愛と慶應愛が熱いですね。学問と聞くと文学とかそっちの方面をイメージしてましたが実学の方なんですね。内容は納得させられることが多く、さすが1万円札になる人だなぁと、上から目線ぽい表現になってしまいましたが思いました。若かりし頃に読んいたら慶應を目指していたかも・・って、無理か(笑い2023/07/15