出版社内容情報
人はなぜ、地獄に惹かれてしまうのか――?
恐ろしくも妖しい阿鼻叫喚ワールドを探訪!
自分が堕ちるのは嫌だけど、
なぜか気になる異世界――地獄。
「因果の理」をこの世を超えて説く
仏教思想の流れから生まれた、
その「凄惨だけど、目が離せない」世界を
あらゆる角度から徹底検証!
<堕ちるな、危険!>
たとえば、こんな罪を犯していると……
▼酒への執着 → 灼熱の業火でこんがり
▼オレオレ詐欺 → 金鋏で舌を抜かれる
▼寺の破壊 → 二千年間、落下し続ける
苦しみの先に「救いの道」がひらける
◇地獄と極楽のマニュアル書『往生要集』
◇「地獄の刑期」を人間世界の時間に換算すると?
◇「救いようのない極苦」だけがある地獄の最下層
◇「餓鬼道」「畜生道」…六道輪廻って何?
◇「念仏」ですべての悪行をクリアリング!
◇死をありのままに描いた「九相図」とは
内容説明
自分が堕ちるのは嫌だけど、なぜか気になる異世界―地獄。「因果の理」をこの世を超えて説く仏教思想の流れから生まれた、その「凄惨だけど、目が離せない」世界をあらゆる角度から徹底検証!
目次
1章 仏教はいかにして「地獄」を生んだか?―「死後に生まれ変わる世界」はこうして決まる(「地獄のイメージ」はどこで生まれた?;「無明」―縁起を知らない恐ろしさ ほか)
2章 「死後の世界」はパラレルワールド―「地獄」はこうして爆誕した(「大乗仏教」はなぜ地獄という概念を生んだのか;「お釈迦様伝説」のぶっ飛んだ解釈 ほか)
3章 堕ちるな危険!「地獄」マニュアル―源信の『往生要集』に書かれた阿鼻叫喚の世界(等活地獄;黒縄地獄 ほか)
4章 「地獄」と「極楽」の狭間にある世界―「餓鬼」とは何か、「阿修羅」の闘いとは?(地獄以外の「五つの世界」はどんな場所?;「餓鬼道」―飢えと渇きに苦しみ抜く世界 ほか)
5章 「極楽浄土」に行く方法―「念仏」ですべての悪行をクリアリング!(欣求浄土!「阿弥陀様のお側へ行きたい」;地獄行きを免れる「ファイナル・アンサー」! ほか)
著者等紹介
富増章成[トマスアキナリ]
中央大学文学部哲学科を卒業後、上智大学神学部に学ぶ。河合塾、佐鳴予備校で日本史講師、駿台予備学校で倫理講師を担当。みすず学苑、東進ハイスクール、代々木ゼミナールなどで世界史・日本史・現代社会の講義を行なう。哲学、歴史、宗教を縦横無尽に切り裂く筆致で人間の生きざまに迫り続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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粋
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ららら