内容説明
事件捜査にとってどのような場合でも重要なことは、いつ、どこで、誰が、誰に、やられたか―ということ。捜査員たちの活動も、つまるところこのキーワードを1つひとつ解いていくことにつきるのであり、これらは犯人逮捕の過程においてはもちろん、裁判の過程においてもおろそかにできない要件だ。科学捜査とは、いわばそうしたキーワードを、客観性と合理性に基づく科学的作業で解決していこうというものである。
目次
プロローグ 科学捜査とは一体何か?
第1章 殺されたのは「誰」?被害者の身元判定法(バラバラ死体を組み立てる―死体のパーツは語る;スーパーインポーズ法―被害者を特定するためのヒント ほか)
第2章 「死因」は何か?現場に残された手がかりを探る(「いつ」殺されたのか?;「どこで」殺されたのか? ほか)
第3章 からだを「科学」する捜査のためのパーツ分析(顔―顔の造作はすべて輪郭で決まる;眉―意外に高い印象度 ほか)
第4章 犯人は「誰」か?犯人特定法(指紋鑑定―犯人“あぶり出し”の基本作業;血痕鑑定―血液型判定に至るプロセス ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
20
完全犯罪が行なわれようと、残されたわずかな形跡から犯人を追求していく捜査。これは警察小説やドラマを見る上で貴重。死後硬直、万指不同の指紋(同じ指紋は存在しない。また指紋は消せない。指紋センターには700万人ほどのデータがあり全量検査に5分ほどしか掛からない)、陰毛などの特徴。また異色な例などは読んで興味を持った。男性器を二つも持った人がいるそうだが、女性から喜ばれたのであろうか?2018/10/05
さしとおう
0
裁判員制度が始まるのでこういう科学捜査に関する本は増えそう。2009/05/20