蚕の王

個数:
電子版価格 ¥2,090
  • 電書あり

蚕の王

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2023年12月01日 11時42分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 401p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120054785
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

昭和二十五年、静岡県で発生した一家殺害事件、二俣事件。警察と司法が組んで行われた犯人捏造の実態とは? そして著者だけが辿り着いた「真犯人」の存在とは? 事実に基づく衝撃作。

昭和二十五年(1950年)一月。静岡県二俣町にて一家殺害事件が発生した。のちに死刑判決が覆った日本史上初の冤罪事件・二俣事件である。捜査を取り仕切ったのは、数々の事件を解決に導き「県警の至宝」と呼ばれた刑事・赤松完治。だが彼が行っていたのは、拷問による悪質な自白強要と、司法さえ手なずけた巧妙な犯人捏造であった――。

拷問捜査を告発した現場刑事、赤松の相棒であった元刑事、昭和史に残る名弁護士・清瀬一郎。正義を信じた者たちが繋いだ、無罪判決への軌跡。

そして事件を追い続けた著者だけが知りえた、「真犯人」の存在とは?

内容説明

昭和二十五年(1950年)、静岡県二俣町で一家殺害事件が発生した。のちに死刑判決が覆った日本史上初の冤罪事件・二俣事件である。捜査を取り仕切ったのは、数々の殺人事件を解決に導いてきた名刑事・赤松完治。だが赤松は、裏で悪質な取調による自白強要を常態化し、「拷問王」と呼ばれていた。今もなお審理が続く袴田事件に至るまで、警察と司法が手を組んで行った犯人捏造の実態。正義を信じた者たちが勝ち取った、感動の逆転無罪。そして事件を追い続けた著者だけが辿り着いた真犯人の正体とは?この国の深い闇に迫る、事実に基づく衝撃作。

著者等紹介

安東能明[アンドウヨシアキ]
1956年静岡県生まれ。明治大学政経学部卒。浜松市役所勤務の傍ら、94年『死が舞い降りた』で第7回日本推理サスペンス大賞優秀賞を受賞し創作活動に入る。2000年『鬼子母神』で第1回ホラーサスペンス大賞特別賞、10年「随監」で第63回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

156
こうして冤罪事件は出来たのだなぁ・・恐い怖い。拷問なんて小説だけの話にして欲しい。名刑事なんて誰が言うのやら、全く拷問王・赤松には長い間誰も逆らえなかったの?拷問、捏造あまりにも酷すぎる。誰しも犯人にさせられる恐怖がここにあった。私なんかすぐその通り自白して犯人にされちゃうよ(泣)清瀬弁護士がいなければ無罪判決は勝ち取れなかったのも、時間が掛かり過ぎてなんだか虚しく歯がゆい感じがした。これは事実に基づいてるとは言えフィクションなのだが、真犯人は今どうしてるのだろ?今もずっと怯えていて欲しい。2021/12/10

タイ子

94
昭和25年に静岡県で起こった一家4人惨殺事件の容疑者は冤罪。何故冤罪が起こったのか事実に基づいて描かれる恐るべき警察の実態。18歳の容疑者の取り調べに当たった指揮官が赤松刑事。被疑者を拷問、自白に持っていくのが赤松のやり方。証拠もなしにカンで逮捕、拷問、自白強要って冤罪も生まれるわ!異を唱える刑事は偽証罪で逮捕。司法と結託するからたまったものではない。冤罪を晴らそうと一人の弁護士が立ち上がり…。真犯人が判明する最終章、ここだけはフィクションとして描かれるが冤罪はどれだけの人間を貶めれば無くなるのだろう。2021/12/19

ゆみねこ

86
ため息と共に読了。戦後の混乱期に起きた一家4人惨殺事件「二俣事件」。犯人として一人の若者が逮捕され、警察の拷問で自白を強要され、死刑判決を受けた後に逆転無罪となった。警察と司法が手を組んで犯人を捏造するなど、想像を絶する事態に驚いた。真犯人が捕まらずのうのうと生きているのがなんともやり切れない。安東さんの出身地の事件を題材にした力作。2022/01/17

雪風のねこ@(=´ω`=)

76
確かに赤松に対して腹を立てる読者も多いことだろう。しかし肝要なのは、そんな横暴が許された環境と世相、制度、そして抑え込み非を認めない絶対的な権力組織が”現実に存在する”ということ。蚕とはそんな組織のことも暗喩として含ませたタイトルなのである。理不尽な理由で虐げられた者を救い出そうと、身を投げだして奔走し努力する人々に素直に感動させられる。元々酷い話なだけあって、それが鮮明に嬉しく頼もしく感じるのである。2022/01/20

シャコタンブルー

61
昭和25年の二俣事件は死刑判決が覆った日本史上初の冤罪事件であるが全く知らなかった。昭和23年の幸浦事件の冤罪も本書で初めて知った。どちらの事件も名刑事と言われた赤松刑事の「山勘」により容疑者をでっちあげ、拷問による自白で解決に導いた事件だ。ありえない。断じて許されない。確かなアリバイも有り、複数の証言者もいる中で数々の証拠を捏造。そして連日の拷問。この拷問王に狙われたら誰もが自白を強要され殺人犯にされる。恐ろしい。清瀬弁護士の精力的な活動により無罪を勝ち取るが、その年数の長さに呆然とした虚無が残った。 2021/12/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18874930
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。