内容説明
本書には、二通りの読み方がある。一つは、自分が参加する推理小説としての読み方である。ただし、既存の推理小説と違うところは、犯人は読者を意識して犯罪を起こしているわけではないこと。捜査する側もまた必ず成功することばかりではなく、失敗もあるということ。つまり、それだけリアルなのである。二つ目は、プロファイリングの方法を学ぶ読み方である。将来そういう仕事につきたいと思っている方や現在捜査に携わっている方だけでなく、一般の読者の方も、本書を読めば、相手の立場になって物を考える訓練になることを保証しよう。
目次
1章 なぜ殺したのか?―凶悪犯の真実の声
2章 突然、キレる人々が発していたSOS
3章 それはゲームなのか?―“壊れていく”逃亡者たち
4章 メディア模倣犯の「罪」は誰のせいか?
5章 狙いはどこに…「毒物混入事件」の真相
6章 終わりのない「火遊び」の大罪
7章 狙撃者たちの標的はいったい誰だ!
8章 歪んだ知性を備えた「連続爆弾魔」
9章 実践プロファイリング
著者等紹介
ダグラス,ジョン[ダグラス,ジョン][Douglas,John]
FBIに25年間勤務。犯罪心理分析におけるパイオニア的存在。数々の難事件、凶悪事件に携わり、捜査支援を行なってきた。『羊たちの沈黙』『ハンニバル』でクラリス・スターリングの上司として登場する心理分析官のモデルでもある
西村由貴[ニシムラユキ]
1964年生まれ。93年、筑波大学大学院医学研究科博士課程修了後、国立精神神経センター精神保健研究所等を経て、現在科学警察研究所主任研究官。専門は司法精神医学、犯罪学、精神衛生学、児童思春期精神医学
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