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出版社内容情報
死人を見る目を持つ誠二と、化け物姫の異名をとる紅羽。同じ痛みを抱くふたりに持ち込まれた怪異には、誠二の兄が関わっていて……。
内容説明
死人を見る目を持つ誠二と、化け物姫の異名をとる紅羽。いつの間にやら『お気に入り』となった誠二は、紅羽と奇妙に和む交流を続けていた。そこに、供養人形が消え、死んだはずの娘が目撃されたという怪異が持ち込まれる。事を調べる中であらわになる、紅羽の従者・十夜の壮絶な過去と哀しい願い。紅羽に託され十夜を救おうとする誠二だったが、此度の怪異には兄が関わっていて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす＠灯れ松明の火
28
出逢った時から、普通の女の子だった。大好きな存在だから、当たり前の様に触れておいしい物を差し入れ、欲しい物がわかる。抱きしめたいと、思ってしまう。それが、まやかしだとわかっても。それが、幼さ故に成立する幻だと知っても。それが、傍から見れば奇異にしか見えないとしても。市郎、十夜、そして誠二。男達は分かって居て尚、愛しく思う気持ちを止められない。女に比べ遙かに遅く自覚する気持ち。女達はそんな男達を見て笑う。そんなことも知らなかったのかい？と。それでも耐えきれずにそっと呟くのだ。ありがとう、あなたが好きよ。と。2012/05/18
桃水
7
2012/03/21：縞田 理理さんの「花咲く森の妖魔の姫」の後に読み始めてから、同じ人がイラストを書いているのに気づき。ついでに1巻まだ読んでなかったり。2012/03/20
なつき
7
幽霊が見える死人視と万能の鍵を持つ不思議な姫の第2弾。娘を弔う為に創られた人形が消え娘の幽霊が目撃された。人形師朧は事の真相を解いてくれるよう紅羽に頼むが…。著者も書いていましたが、誠二の変わりように驚きました。居場所が出来ると人はこんなに穏やかに安定するものかと。未だ実家では軋む心も段々と変わっていく気配もあり、紅羽との出会いは双方にとって良いものであると信じたいです。次回は紅羽の謎の父登場となるのか否か。2012/03/20
かや
6
誠二が前作に比べてもの凄く成長してる！今作は誠二の更なる成長と過去を断ち切れない十夜の物語。夢と現はけして交わることはないとわかっていても夢を求めてしまう気持ちはわかるな。だから、市郎と鞠花や十夜の事は切なかった。相変わらず紅羽と誠二のやり取りは微笑ましくて和む。それに、翡翠丸のその後がわかって幸せそうだったのが良かった。朧ねえさんも凄く好きなキャラクターです。続きがないのが凄く残念。でも、最初の挿絵で凄く幸せそうな誠二が見れただけでも満足かな。2014/03/16
TSUKIYO
6
今回は十夜の過去と紅羽の父親が分かり、さらに誠二の兄との関係に進展と盛りだくさんでした。これから少しずつ誠二の宝箱は様々な物で満たされていくのでしょう。そしていっぱいになった時がちゃんと名前を読んでもらえる時なのかもしれません。誠二を蘇らせた存在や紅羽の父親や誠二と十夜の関係とか(笑)これからの展開が楽しみです♪2012/04/15
