内容説明
人生・仕事に自分の「指定席」をつくれ!神は決して苦しみだけをよこさない。苦しみには楽しみを必ずつけてよこす。逆に楽しみには苦しみを必ずつけてよこす。苦しみが大きいほど、巡りくる楽しみも大きいものだ。悲しみも喜びも、感動も、落胆も、つねに率直に味わうことが大事だ。そこに、次の行動への足がかりもできれば、エネルギッシュな意欲も生まれるからである。体験することの中から自身で学びとり、力強く生きていこうではないか。
目次
プロローグ 本田宗一郎、文句のつけようがない、オレの生き方!―常識を破れ、アイデアだけが勝つ!(人生の高度一万メートルを飛ぶ男のバイタリティ;前へ進むことしか知らない技術の行きつく先は? ほか)
第1部 本田宗一郎の人生「年中無休」だから熱くなれ、面白くやれ!(「若さ」という人生の“点火プラグ”に火をつけろ!;過去は人生の“排気ガス”だ! ほか)
第2部 ホンダイズム―たった一度の生涯を「不作」にしてたまるか!(他人の背中におぶさるな―「自力独行」人間がもつ馬力ある生き方;個性という楽器がかなでる人生の「名交響曲」 ほか)
第3部 本田宗一郎のこれだけはいわせてもらう!(“凡人”本田宗一郎のわが足跡―不可能への挑戦こそ、無上の喜び;パイオニア精神―なぜ涸れた井戸の底に水がないと決めつけるのか? ほか)
第4部 本田宗一郎『語録』―わが思想の断片「得手に帆あげて」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
20
○本田宗一郎語録です。人間としてどう生きるかということに関して一貫しているように感じました。教育や安全保障、国際化等をどのように考えていたのかがよくわかり面白かったです。2021/09/14
R
15
本田宗一郎氏の自伝でした。子供の頃のいたずら話、飛行機や自動車に取り付かれる丁稚期、そして戦中から戦後にかけての大きく羽ばたいていく時期それぞれのエピソードを思い出と、想いとともに語っていて純粋に感動しました。努力より、精進に近いその修練や、成したいという強い想いが伝わってきました。ここで語られた自由主義というべき、克己心が、何か違った形で今伝わっているような、居心地の悪さを覚えてしまった。凄いことは、真似ることも難しいのだわ。2016/02/02
haru
9
★2/5 本田さんの本2冊目。プロローグの対談が面白く、すっかりファンになった。しかし対談以外の部分は少し読みにくかったので、背中で語ってほしいタイプの方だなあと思った。他の人から見た本田像が描かれた本も読んでみたい。2015/02/23
半澤洋(株式会社インターン代表取締役)
6
私の尊敬する経営者である本田さんの心得が書かれています。「夢は果てしなく続いていくもの」「他人に喜ばれる仕事をしたい」とあります。本田さんが責任を全うする心構えで仕事をしていることは非常に学びです。私も出身の東北に貢献したい、多くの人に喜ばれる仕事をしたい想いで日本酒作りやイベントを立ち上げてきました。ビジネスの規模を大きくすることができたのもこの言葉があったからです。 「友だちこそ本当の財産」ともあります。私も同じ志を持って働いている仲間は大きな財産です。夢や目標を追いかけている方にオススメの一冊です。2024/05/28
ue3104
6
本田宗一郎氏の人生哲学をまとめた一冊。 一時代を築いた名経営者だけに、独特な発想もあるけれど、基本的に王道だと感じた。さすがだ。個が集まって新たな価値を生み出す。決められた型にハマる人が集まっているわけではない。果たして、そういう考え方で人を集めている企業がどれくらいあるのだろうか。欠点が特徴をつくる。2021/05/20