内容説明
手習い歌として日本人に広く親しまれてきた「いろは歌」には、迫害された歌人の、絶望の叫びが秘められていた。この謎に着目、「いろは歌」に潜んでいた第二の暗号を発見するとともに、真の作者名と、それにまつわる暗い真実を明るみに出す!
目次
プロローグ 秘められた暗号文が明かす古代史の真相
1 「いろは歌」の無意味な調べ
2 罪なくて死んだ歌人の正体
3 第二の暗号文の発見
4 人麻呂の形見としての『万葉集』
5 古代王朝における愛と死
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sachi
1
大学の講義で聞いて、咎なくて死すの暗号については少し聞いていたけれど、あめつちとの関連や作者をめぐる暗号の解読など、じっくり読み解くことの面白さを感じさせてくれる本。深読みでは?と思うこともあるけれど、歴史は真実が完全に分からないものだから、こういう読みもありなのかなあと思ったり。2016/07/16
経る時
0
「咎なく死す」大学時代に読んだ説
bibi‐nyan
0
梅原猛「水底の歌」から少し遅れる出版。何回か文中で水底の歌に言及しつつ、筆者は別ルートから柿本人麻呂を割り出したと言っていて、悔しがっているのがわかる。 論として整ってはおらず推測の域をでない説ではありますが、いろは→色葉と万葉の言葉のイメージを重ねたり、あめつちの歌の「さる」と猿丸太夫を繋げたり、万葉集の巻1、巻2の構成の巧みさ等に言及していてそのあたりは面白かったです。何十年か経た再読なのですが、井沢元彦が種本にしたんだろうなというのは理解。 第二の暗号は余計だったか。 2023/11/18