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内容説明
かつての日本の指導者が、次々に収容された巣鴨プリズン。戦犯となった軍人や重臣たちの監房生活に戦争責任が重くのしかかる。本書は、東条英機らA級戦犯の生きざまと東京裁判への処し方を探り、処刑に至るまでの真実の姿を浮き彫りにした、貴重な歴史の証言である。
目次
第1部 巣鴨プリズンのA級戦犯(マッカーサーが支配する日本;東条大将に通訳した笠井重治;自殺未遂となった東条の誤算;東条逮捕に合掌する妻の勝子;逮捕に来たMPを一喝した嶋田大将;戦争責任を感じた杉山元帥の自決;天皇退位論が起きた戦後の混乱 ほか)
第2部 A級戦犯の遺書と書簡(宣告を受けた被告たちの表情;A級戦犯25名に過酷な判決;裁かれたのは「日本国」だ!;ウェップ裁判長が天皇を免訴した理由;貧乏くじを引いた広田の不運;死を直前にした死刑囚と家族たち;処刑された7名のA級戦犯ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佳乃
24
東京裁判は戦勝国アメリカが見せしめのためにしたものだ。日本がしたことはとことん詰めてくるのに、自分たちがした行為(長崎と広島の原爆)に対しては残虐な殺戮行為とはしていない。それはベトナム戦争でも同じで、自分たちの非を認めないところは汚い。そして、戦争とは醜く愚かなことだとわかって欲しい。また、戦争に勝ちも負けもなく、ただ憎しみだけが残るのです。戦争を知らない現代の私たちは知らなければならないことがありすぎる。それと等しく知らなくてもいいと思う者がいることも確かだろう。2019/12/11
金吾
16
題名と内容はかなり異なり笹川良一が如何に頑張ったかという話でした。木戸内大臣、東郷外相、広田首相の卑怯未練、荒木大将の大人物の評価は笹川氏の評価だと思いますが、斬新でした。2021/10/27