出版社内容情報
社員が「指示待ち」から抜け出せない。研修をしても現場に戻れば元通り。
本書は、そんな人材育成や職場改革の悩みを抱える経営者・管理職に向けた、“現場発の組織変革”を描く実践書である。
著者は、GAP・リクルート・マツダなどで20年以上にわたり「人づくり・職場づくり」に携わってきた人事コンサルタントで、延べ3万5千人以上の社員・経営者と対話し、数々の現場改革を成功に導いてきた実績をもとに、「社員が自ら動き出す組織」をつくるためのメソッドを体系化した。
これからの時代の働き方のキーワードは 「エンジョイメント」。「社員一人ひとりが仕事を面白いと感じて働く」状態を指します。著者は、これからの組織づくりにおいて「エンゲージメント(会社への忠誠)」よりも「エンジョイメント(仕事そのものへの喜び)」が重要だと説く。
エンジョイメントとは、
?【価値】仕事に意味や存在意義を感じている
?【夢中】自分の裁量で没頭できる
?【喜び】達成感や成長を実感している
という三つの要素で構成される。これらを育むことで、社員の内発的動機づけが高まり、生産性・創造性・離職防止のすべてが好循環になる。
また著者は、「快適空間」ではなく「挑戦空間」を意図的に作ることの重要性を強調。上司の声かけ、仕事の任せ方、失敗を支える姿勢が社員の成長を左右すると語る。マツダでの部下育成エピソードや、グーグルの“20%ルール”など、現実の企業事例を交えながら、読者が自社で実践できるヒントを多数掲載。
全8章構成で、「OJT崩壊の理由」「エンジョイメントを生むマネジメント法」「挑戦を支える心理的安全性」「個性を引き出す1on1」など、今の人事・管理職が直面する課題に具体的な解決策を示している。
タイトルの「現場から職場を変えた」が象徴するように、本書は経営者だけでなく、現場リーダー・人事担当者・中間管理職など“現場の当事者”が自ら職場を動かすための具体的な指南書である。読み終えた読者の多くが「自分の職場でもできることがある」と前向きに感じられる構成になっている。
【目次】
第1章 社員と会社が共に成長する「新しい組織論」
お金というニンジンだけをぶら下げても社員は動かない
上司の関わり方が、部下の「エンジョイメント」の種を育てる
私が「エンジョイメント」を重視するようになった理由 ― 三つの職場体験から得た教訓
人材育成が進まない理由① ― 誰にとっての成長なのか?
人材育成が進まない理由② ― なぜOJTは崩壊したのか?
人材育成が進まない理由③ ― 採用だけにコストをかけ過ぎていないか?
「快適空間」は社員の成長を阻む 「挑戦空間」が社員を育てる
自分は成長できている! 小さな成果が「成長実感」を生む
一人ひとりのエンジョイメントが「集合天才」の源泉に
日々の業務と「人材育成・組織改革」は両立できる!
「自分の成長」は、「自分のため」と「会社のため」になる
エクササイズ① あなたの会社は「村社会」?
第2章 職場から心が離れる……見過ごされがちな落とし穴
「よかれと思って」が裏目に出ることも ― 社員を離職させないとっておき改善策
ケース1 「あいつに任せれば大丈夫」が命取りに!?
ケース2 部下の挑戦の機会を奪う「うちのやり方」へのこだわり
ケース3 努力が無意味に? 成果を出しても「当たり前」で片づける上司
ケース4 「成長のため」という名の放置。困っていても助けてくれない
ケース5 「君が必要」と引き止められてキャリアの可能性が閉ざされる
ケース6 「問題ない」「大丈夫」だけではかえって不安に
ケース7 目標を「走りながら考える」では達成感は得られない
こんな組織も要注意! 社員の心が離れる典型的職場
エクササイズ② 社員のやる気を失わせる「何気ないひと言」チェックリスト【10の口癖と見直し方】
第3章 若手社員を即戦力化する方法 79
若手社員を早期戦力化する「6つのステップ」
失敗を称賛できる組織に
上司に求められる「見守る勇気」と「そっと支える優しさ」
「結果」ではなく「プロセス」にフィードバックする
ポータブルスキルは最優先で
「しなやか(グロース)マインドセット」を育む
「ジョブクラフティング」で会社の仕事を自分事に
「自分の頭で考える社員」をどう育てるか
社員の「キャリア自律」を支援する
エクササイズ③ 「部下の成長のサイン」チェックリスト(発言・行動・姿勢)
第4章 社員一人ひとりの個性を引き出す
「解凍・変革・再凍結」で組織を変える
「解凍」は組織改革の土台づくり
一人ひとりの個性が「変革」を推進する
衝突を乗り越えた先に「強いチーム」が生まれる
個性を引き出す鍵は「関係の質」
まずは「保留」から始めよう
聞く力の核となる「傾聴」「承認」「質問」
内容説明
エンゲージメントからエンジョイメントへ。エンジョイメントとは「社員一人ひとりが仕事を面白いと感じて働くこと」です。具体的には、社員が次の三つについて満足感が得られているかどうかです。【価値】仕事に関わる自分自身に「存在意義」を感じている。【夢中】本気で仕事を楽しみ、没頭している。【喜び】仕事を通じて、深い喜びや満足感が得られている。会社が変わる瞬間は、いつもひとつの火種から始まります。経営者や管理職の役割は、その火種を社員一人ひとりの心から引き出すことです。社員が働くことに夢中になり、喜びを感じられるような現場を作っていく―すなわち、「エンジョイメント」を育む人材育成と組織運営に力を注いでいただきたいのです。
目次
第1章 社員と会社が共に成長する「新しい組織論」
第2章 職場から心が離れる―見過ごされがちな落とし穴
第3章 若手社員を即戦力化する方法
第4章 社員一人ひとりの個性を引き出す
第5章 弱みを共有できる組織が最も強い
第6章 「前提」を疑う!思い込みの罠を回避する
第7章 社員と共に成長する会社は何をやっているのか?
第8章 伸びる社員はここが違う!成長社員の見分け方
著者等紹介
山下浩史[ヤマシタヒロシ]
ニコトモ株式会社 代表取締役社長。戦略人事パートナー。リクルート、マツダなどで人材開発や組織改革の最前線に携わり、経営と現場をつなぎ、未来と現実をつなぐ“戦略人事”の視点から、のべ3万5千人を超える社員と対話を重ねてきた。企業の文化や制度を変革する中で、「学びの機会と質の差が社会人の成長格差を生み出している」という現実に直面。社会人の教育格差をなくしたいという志から、2021年にニコトモ株式会社を設立。専門領域は、人と組織の成長を心理学と経営学の両面から統合的に捉えること。人の内発的動機や感情の動きを理解し、それをマネジメント行動や制度設計に反映させることで、人の心が動き、行動が変わり、成果につながる仕組みをつくることを目指している。提唱する「エンジョイメント(価値・夢中・喜び)」は、従来の“エンゲージメント”を超え、働く人が自らの意志で挑戦し、学び、成長を実感できる状態を指す。広島を拠点に、製造業・物流・小売など多様な業界で、経営と現場の間に立ちながら、組織が“人の成長”を軸に進化する仕組みづくりを支援している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



