内容説明
現代のわれわれは、最悪の経済情勢の渦中にあり、不確実な見通しの中で企業の存亡を賭けた意思決定と不屈な実行力とを発揮しなければならないが、そのためにはどうしたらよいか?三方ケ原合戦以後のピンチを小牧・長久手合戦でチャンスにし、遂には天下の覇者となり、三百年の政権を維持した徳川家康の兵法的生涯において、このことが如何に現れているかを考察する。
目次
第1編 弱者の兵法(桶狭間合戦時における中立小国・徳川家康の進退;桶狭間合戦;越前作戦で信長の殿軍をつとめる ほか)
第2編 弱者から強者へ(信玄没後の武田・徳川・織田の勢力関係;山家三方衆;高天神城の争奪戦 ほか)
第3編 強者の兵法(関ヶ原合戦;大阪の役)
著者等紹介
大橋武夫[オオハシタケオ]
1906年生れ。愛知県蒲郡市出身。終戦直後、激しい労働争議で倒産した東洋時計(株)の小石川工場を、昭和26年に東洋精密工業(株)として再建し、同社代表取締役。また兵法経営塾長として、独特の「兵法経営論」を提唱す。終戦前は陸軍中佐。第12軍参謀・東部軍参謀・第53軍参謀として活躍。1987年逝去
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