目次
第1章 吃音とは何か(誤解とギャップが多い吃音の世界;意志とは関係なく言葉が出にくくなる症状 ほか)
第2章 吃音のカギを握る否定的な感情や価値観(悪化は否定的な感情や価値観と深くかかわって起こる;感情を無視してきた従来の治療法 ほか)
第3章 吃音を治す環境調整法とメンタルリハーサル法のやり方(子供は環境調整、大人はメンタルリハーサルが中心;自由に感情や意思が出せる環境に ほか)
第4章 心に働きかけて吃音を克服した症例報告(話すことへの干渉やしつけなどをやめて母子のふれ合いをふやしたら感情を出せるようになって吃音が治癒;「学校でどもるのがつらい」と取り組んだ七ヵ月のメンタルリハーサル法で吃音が完全に消えた ほか)
吃音年表のメンタルリハーサル法を行っている施設リスト
付録「吃音質問紙」
著者等紹介
都筑澄夫[ツズキスミオ]
1948年、静岡県生まれ。71年、獨協大学外国語学部卒業。85年、日本聴能言語福祉学院言語聴覚学科専任教員。2004年、九州保健福祉大学保健科学部言語聴覚療法学科教授。06年、目白大学保健医療学部言語聴覚学科教授。言語聴覚士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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瑪瑙(サードニックス)
4
私はハ行やサ行の音が2音目以降に来ると発音ができない。たとえば『ごはん』が言えない。『は』が発音できないから。『お待たせしました』が言えない。『せ』と『し』が言えないから。だからできるだけ別の言い方に替えてきた。自分が発音できる言い方に。この症状は『吃音』なのかどうかがずっとわからなくて、でも多分『吃音』なんだろうと思っていた。でもこの本を読むと頭の中で吃音は起こっているとの事。私は頭の中ではスムーズに言える。ますます自分が『吃音』なのかどうかがわからなくなってしまった。2012/08/06
ごみくず
0
通読2★4.子供の頃は気がつかなったし指摘もされなかったが大人になって言葉が詰まるようになった。これはメンタル的な物のようだが、確かに昔からとっさに話さなければならない時や大勢の前で話すと緊張して話したいことがまとまらなかったり音読も発音が追いつかないときがあったようなきがする。でも大人になると話すのが仕事だからつれえんだよ。ごみみてえなやつにもバカにされて。というのを、メンタルリハーサル法というカウンセリングで嫌な記憶を上書きし、吃音を気にしなくしながら会話の恐怖を取り払うようにする方法を紹介している。2016/09/03
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- 医療法学入門 (第2版)