内容説明
開港とともに外人居留地が設けられると、多くの欧米諸国の人々が日本を訪れるようになった。彼らは西洋と異なる日本独特の文化に驚嘆し、日本を紹介する書籍を自国で数多く出版した。本書は、そうしたフランス、ドイツ、イギリスなどで出版された当時の書籍に、明治時代の日本の雑誌に掲載された写真を加えて編集したものである。
目次
町並み
景勝地
名所
行楽・祭り
建物
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
184
この本が出版されて約30年。130年前の風景を集めた本書。日光杉並木を歩き、亀戸天満宮の藤棚が薫る。門司港、安治川。水辺は自然のままである。日本橋通りの路面電車、江戸時代の生活と近代化の波が混ざる町並み。司法省、赤坂離宮、明治座、歌舞伎座。西洋風建物が並ぶ。愛宕山から北東の眺望。雪深い新潟に雁木造。中山道、東海道、富士を見つめる。天橋立、尾道、布引の滝、中禅寺湖、景勝地は絵葉書として残る。上野の桜、四条大橋、金沢城、錦帯橋。観光客の服装から時代を感じる。人で埋め尽くす浅草、各地の祭り。活気が溢れ出ている。2023/08/27
らっそ
5
100年以上経ってるので都市も地方も様変わりしているけれども、その中でもお茶の水周辺の神田川の景色の激変ぶりは恐ろしい。「本郷もかねやすまでは江戸の内」と言われた意味が実感できた。田舎の小川みたいな神田川を北に渡ったら、江戸風情が少なくなったんだと想像できる2016/04/03
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