内容説明
本書は、当時、フランス、ドイツ、イギリスなど諸外国で出版された書籍に掲載された写真と、明治時代の日本の雑誌に掲載された写真を編集したものである。
目次
子ども
生活
仕事
衣服
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
139
赤ちゃんの子守りをする少女たちから始まる、25年前に出版された、写真で見る100年前の日本の暮らし。堀切の菖蒲、亀戸天満宮の藤棚での集合写真。上野動物園。新子安の海水浴。桜の隅田川。秋の菊祭り。…まだ車の姿はない。旬の野菜や果物しか並んでいない。馬で代掻きし横一列に並んで田植えをする。糸車で糸を紡ぐ。真珠とりの海女さん。富士山に登る男たち。…100年で世界は大きく変わったが、今の時代に受け継がれた伝統が意外とある。これから100年後、人類が今のままの形で存在するとは思えないが、伝統が続いていることを願う。2021/06/20
らっそ
9
東京堂のバーゲン本コーナーで発見。電子書籍版を購入しなくてよかった。こういう本は思い出し時にパラパラめくるのが良いんだと思う。土葬、相撲興行、花魁道中の写真が印象に残った2016/04/03
爺
6
ほぼ写真のみ。良い歴史資料。たまに見返したくなる。2020/02/28
がんぞ
6
’96年刊だから明治初期の写真だろうが、説明は一切なし。幕末には人がおめかして数時間露光しないと冩らない乾板だったが、改良されて農作業、マニファクチャ−、遊戯など動きの早いものも撮している。道は雨が降れば泥濘むし、馬はあっても馬車は普及してない。農業社会で牛馬は使われるが人力が主力。人移動と物流の大きな部分が水路だった、水没の危険はあるが徳川幕府は河に橋をかけさせなかった╱大木を製材する大鋸はどうやって作ったのか、製鉄、金属加工の水準が石炭火力による効率化を除けば西欧と同等の水準ではないかとまで思わせる…2020/02/18