内容説明
人間は実在する!妖精たちが証拠を集めた本。
目次
第1部 人間(人間の内部装置について;人間の種類 ほか)
第2部 不思議な人間の世界(人間の住居と物に関して;鉄の昆虫 ほか)
第3部 習慣とならわし(宗教について;あべこべの世界 ほか)
第4部 人間の言語(現に見る夢;翻訳者 ほか)
第5部 人間の世界と煌めく国の結びつき(ベロニカの髪、白い象と霧について;リツィニアの盗まれたカンバスの秘密 ほか)
著者等紹介
ドーロシェヴァ,スヴェータ[ドーロシェヴァ,スヴェータ] [Doroshev,Svetlana]
ウクライナ出身、現在はイスラエルを拠点に活動している。大学で文学を専攻した後、広告会社に7年間勤務。現在は、作家・イラストレーター・言語学者・デザイナー・コピーライター・アートディレクターなど、さまざまな顔を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
36
図書館の新入荷海外作家の処にあり、妖精の見た人間世界観察。ペラペラメクルうち異なる表現の絵に、その絵一つ一つに一目惚れ。作者スヴェータ・ドーロシュヴァさんの描く幻想的絵が気に入りました。ズーっと見ていて飽きない。お伽話の挿絵のイメージと思いきや、絵は山口はるみ、宇野亜喜良、ビアズリー、ハリー・クラーク、ボス、ミュシャの絵の感覚。ページによって異なる表現は多彩。1冊で何度もおいしい。たまに見たくなる。図書館本ではなくて購入してしまうか~約3,000円 悩ましい~2018/03/11
昼夜
23
人間界に来たことのある妖精たちが人間を考察したものをまとめた本。イラストが繊細で色が綺麗、字体でさえ絵の一部みたいで素晴らしいです。妖精の常識で人間の存在を考えているのにところどころで私たち人間の常識が垣間見えるのが面白かった。2018/03/23
ぴよ子
16
とにかく絵が幻想的できれい。そして細かい! 「妖精から見た人間の世界」という着眼点もとても面白いです。妖精から見た人間の内部装置も想像力いっぱいで見ていてとても楽しい。脳の様子も昔あった「脳内メーカー」みたいな感じで細かくいろいろ書いてあり、それがキリル文字なのもかわいい。2018/02/18
あんコ
14
★★★☆☆誕生日に娘に買ってもらった本。マール国に住む妖精達から見た《石の花》の国(人間界)の観察日記。ひょんな事でおとぎ話の世界である人間界に紛れ込んでしまったマールの国の人達が見た人間の実態とは!?"臆病者"タンテロボブスの[人体解剖図]には…人間の胸の中には【心臓】が入っています心臓は《なんでもお見通し》です。また翼を持ちます。なぜなら胸から飛び出して行くことがあるからです。心臓はルビーでできているので、《打ち砕かれる》ことがあります。と説明書きがあり、その通りでビックリしたよ~\(◎o◎)/ 2017/12/27
はるぴ@ありがたきハピネス
10
ひと読みぼれで購入。妖精たちの立場から、「人間は存在する! なぜなら……」と語る本。オシャレで、ちょっと辛口で、絵もきれい。←こう書いていて私って表現力ないなーって思ったんだけど、人間の大人だから仕方ないのかも。「人間は年が若いほど、多くの表現語を使いこなせます。彼らは夕焼けを暗唱したり、秋の落ち葉の軌道を予想したり、ツバメがお取り寄せするフェアリーの本を読んだりします。子供たちは勉強するほどに、それまで知っていたことを忘れてしまいます」と本文にありました。大人って悲しい。2018/04/06