内容説明
アメリカ映画黄金時代のポスターデザインを支えた伝説的イラストレーター。美女と精緻な背景画のすべて。
目次
インタビュー―ロバート・マッギニス
60年に及ぶ装画人生
映画
雑誌イラストレーション
絵画作品
マッギニスの描く西部
風景画
1 ~ 1件/全1件
- 評価
K’s本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詩 音像(utaotozo)
19
「生頼範義 緑色の宇宙」出版の際、関連広告で初めて知った、ロバート・マッギニスという名前。007等洋画のポスターで絵は知ってはいたが、恥かしながらこの時「こんな名前の人なんだ」と初めて作家として認識。ページを繰りながら、この絵もこの人か!という感慨と、こんな絵も描くのか!という感動。精密さや資料の調査の徹底ぶりが横溢する画には目を見張る。そういう所も含め、生頼画伯と技巧や作風に共通点が多いと思うのは、自分が絵の素人だから?膨大な量の表紙絵を描いているのも、両者のキャリアの共通点として興味深い。2015/04/30
アーチャー
16
ロバート・マッギニスの名前は知らなくても。ポケミス好きなら彼のイラストに必ず見覚えがあるはずですし、映画好きなら「ティファニーで朝食を」「バーバレラ」「007シリーズ」シリーズのポスターを思い出してもらえれば、彼の業績のすごさを実感できるはずです。本書にはイラストの枠を超えた素晴らしい作品が多数紹介されています。その色遣いの華やかさと、時代を映し出した作品群に時間を忘れただただ見入ってしましました。ブラボー!!2014/12/16
くさてる
14
名前は知らずとも、ここで紹介されている代表作の映画ポスターを見れば、知っているひとは多いはず。アメリカで挿絵画家、カバーポスター、絵画作品まで幅広く活躍するイラストレーターの画集。女性たちのなまめかしさとポーズの美しさ、絵画作品で描かれる自然描写の素晴らしさ、頁をめくりながら「いいなあ…いいなあ…」とつぶやきつづけました。インタビューや作品解説も収録されていて、画家自身についての情報もしっかり得られて素敵な一冊でした。2015/07/05
Bo-he-mian
11
名前は知らなくても、映画好きなら一度は見た事がある絵。初期の007シリーズのポスターアートをはじめ『ティファニーで朝食を』『バーバレラ』『シャーロック・ホームズの冒険』『ロールスロイスに銀の銃』など、最高にカッコいい絵を描き続けたロバート・マッギニス。アメリカではペーパーバックの表紙絵も有名で、彼が描く美女たちは「マッギニス・ウーマン」と呼ばれている。そんな画伯の、映画にペーパーバックや雑誌の表紙、非商業の風景画(驚くほど緻密!)などを収録。インタビューも掲載されていて、画に賭ける熱い思いが伝わって来る。2018/01/23
スゲ子
8
かつて「表紙が本を売る」といわれたペーパーバックの世界。彼の描く表紙絵の女性たちの美しいこと!エロいのにエレガント、コケティッシュなのに凛々しくて、蠱惑的で挑発的、でも媚びてなくて、今見てもとにかくひたすらかっこいい!「なんだこの女は!?この女の正体を知りたい!読みたい!」ってなっちゃうよ!「絵」のままでも素敵なのにタイトルとか入って「装丁」されるともっと素敵になってしまう!本を「表紙買い」するタイプの人間にとってはたまらない楽しさ!2019/10/11