内容説明
原本は明治二十三年に初版発行され、日本古来の造庭法を初めて科学的に研究紹介した著書として注目を集めました。本書は明治四十年の改訂版発行時に彩色された一層鮮やかな図版を豊富に収録し、改訂時に付録として付け加えられた解説と図版七点も収録。さらに解説は明解な現代語訳にさしかえ、鹿鳴館の建築家として名高いジョサイア・コンドルによる英文解説を付けました。
目次
真体仮山図解
行体仮山図解
草体仮山図解
真体平庭図解
行体平庭図解
草体平庭図解
茶庭図解
庭園図範(応用)
樹木
石組
燈篭
手水鉢
その他庭の付随物
付録 馬車回しおよび通路
著者等紹介
本多錦吉郎[ホンダキンキチロウ]
1850~1921年。画家。浅井忠らとともに明治の日本洋画界を牽引した人物として知られている。国沢新九郎の彰技堂を引き継ぎ、洋画の普及や子弟の養成に力を注いだ。自身の代表作としては「羽衣天女」(1890/兵庫県立美術館蔵)が有名である。また茶道の趣味を持ち、庭園に至っては趣味の域を超えた専門家として知られている。彼の手による庭園や公園は四十ケ所以上にも及び、日本の造園史上において重要な業績を残した
コンドル,ジョサイア[コンドル,ジョサイア][Conder,Josiah]
1852~1920年。ロンドン出身の建築家。鹿鳴館や旧岩崎邸、ニコライ堂など日本を代表する建築物を数多く手掛け、辰野金吾ら創成期の日本人建築家の育成にも尽力した。日本の近代建築の恩人と讃えられている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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