内容説明
本多劇場など8つの劇場を下北沢に開場・運営、世界でも類をみない個人劇場主である本多一夫。その情熱の源を、本人の言葉と下北沢を拠点としてきた演劇人たちの証言で解き明かす。
目次
第1章 演劇との出会い
第2章 俳優から実業家へ
第3章 劇場主誕生
第4章 本多劇場グループへ
第5章 未来へ
証言者たち―彼らが本多一夫の劇場を選んだ理由
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
36
下北沢にスズナリや本多劇場など8つ!もの劇場を経営する本多一夫の評伝。個人でこれだけの数の劇場を持ってるのは世界的にも珍しいそう。札幌生まれ、新東宝のニューフェイスから飲食業へ。一時期は下北沢で50軒もの店を経営。その儲けで本多劇場を建てたそう。かなりのサクセスストーリーだけどわりとあっさり。後半は本多劇場ゆかりの演出家や俳優へのインタビュー。スズナリは昔は客席長椅子に座布団だったよなー。客がいっぱいになると、いっせーのせーで声かけて座布団ごと奥に詰めてったっけ。ぎゅうぎゅう。懐かしい。2018/11/07
おさむ
32
シモキタを演劇の街にしたオトコ、本多一夫さんが札幌出身と知り、自叙伝を読んでみた。札幌工業高校出身で、地元のHBCの演劇研究所を経て新東宝のニューフェイスとしてデビューするも、挫折。飲食店経営から劇場経営に乗り出す。故郷の札幌に本多劇場を出すも、経営難で失敗。なかなか波瀾万丈な人生です。柄本明や古田新太、宮藤官九郎など様々な演劇人たちの溢れる本多劇場へのリスペクトを知ると、演劇にはあまり造詣はないが、一度は行ってみたくなるなあ。2019/02/01
koji
13
下北沢と言えば本多劇場。残念ながら芝居は見たことがありませんが、ずっと気になっていました。本書は、前半で本多一夫の半生、後半でゆかりの人々のインタビューが書かれています。前半の本多像で印象に残るのは失敗した時の潔い決断と謙虚さと気配りと「飽くなき夢追い」。ああ、この人は人を引き付ける磁力を持っているなと思いました。後半の中で印象的な言葉は、「本多さんにはお芝居の神様がついている」(柄本明)、「本多さんには普通の人の目線がある」(流山児祥)。そして宮藤さんの「いだてん」には、本多さんの演劇の血を感じます。2019/02/04
スプリント
8
下北沢を演劇の街にした男。本多一夫を取り上げた本です。なぜ下北沢なのか、なぜいくつもの劇場をつくったのか。様々な証言者の話も載せてあり本多一夫の生き様の一端にふれることができます。2020/09/23
Book Lover Mr.Garakuta
8
演劇の大御所の話で、其れに纏わる地域お輿の話。2019/04/06
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