内容説明
甲子園の頂点に立ってから25年。昭和42年生まれの野球人の多くは、ふたりに敗れ、憧れ、恐れ…夢を託す。なぜ、彼らは桑田、清原になれなかったのか?なぜ、ふたりはグラウンドに立ち続けるのか?『松坂世代』の著者が贈る渾身のノンフィクション。
目次
第1章 清原を完璧に抑えた剛球投手―渡辺智男
第2章 中学で桑田とバッテリーを組んだ捕手―西山秀二
第3章 PL学園を苦しめたサウスポー―酒井光次郎
第4章 高校三年、センバツの準優勝投手―小林昭則
第5章 桑田・清原と交わらなかったメダリスト―高林孝行
第6章 清原になれなかったスラッガー―大森剛
第7章 清原の苦悩を間近で見てきた男―大塚光二
第8章 桑田の復活を支えたPL時代の女房役―今久留主成幸
第9章 プロ野球コミッショナーを夢見る男―小林至
著者等紹介
矢崎良一[ヤザキリョウイチ]
1966年生まれ。山梨県出身。出版社勤務を経て独立。93年よりフリーライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
888
15
人それぞれの人生が面白い。同じことを目標に同時代を生きた人の中でも差が出てくる。なぜなのか、神様の存在などを信じたくなるほどだ。持って生まれた役割、運命、才能の中でそれぞれが一生懸命に努力をしているが、縁やチャンスを掴む才能の違いなのかもしれない。ただ、成功、失敗は死ぬ瞬間までわからない。死んだ後に評価が上がる、下がる人もいるので歴史が判断すると言うのが正しいのかな。2020/10/21
再び読書
15
僕たちの時代の野球はKKに染められていたなとつくづく感じさせられた1冊でした。最初の渡辺智男は伊野商で清原をはじめPLをキリキリ舞いさせていた印象は強い。ただこの本を読むと清原には、引け目を感じていたと書いてあり、意外な感じがした。また大森の自分と向き合って自信を持っているところはさすがと感じた。また坂本を発掘したのが、大森と聞き感慨を新たにした。最後のコミッショナーを狙う男小林至で締められているの心地よい。やはり桑田、清原は偉大な選手だったと再認識しました。2013/10/16
シャル
9
桑田、清原、いわゆるKK世代でありながら、その二人ととのそれぞれの距離感を持ち、遠巻きに存在していた各人から見たKKと自分自身の野球人生を振り返る取材集。不惑というタイトル通り、40歳となった年に見た自分とかつてのヒーローの姿、対比は、現実を知り惑うことの少なくなった人々の言葉であり、同時に、同じ野球の中でも住む世界の違いがあることを鮮明にする。しかしそれは最後の質問にもあるように、必ずしも、光の当たる場所に最高の幸せだけがあるわけでもない事も思わせる。さらに【その後】を知っているだけになおさら。2017/07/30
ゆうだいあん
3
我々の世代では大ヒーローであった清原、桑田な40歳時に共に時代を生きた同級生のインタビューを纏めた著者。 どれも当時の記憶を蘇らせたり肉付けできる内容で引き込まれた。 中でも久留主の話が一番印象的だった。 あれから清原が… 残念である。2020/09/23
じゃんけん
2
★★★☆☆桑田・清原と同世代の元野球人との対比が興味深かった ・清原はとくにバッティングに関しては雑に何かをすることが無かった ・ちっちゃな自信を、ただ積み重ねる。 ・ちっちゃな成功体験、自信を積み重ねてき、「これだけやったんだから、俺はあの日の自分に勝った」と思える。逆に「これでダメならしょうがない」と思うこともできる。そのやり通した達成感が支え ・130kmしか出ないストレートを努力して140kmにするより、今持っている130kmを活かす方法を考えたほうが良い 2013/10/15
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