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内容説明
20年間に渡って密着取材。俳優・緒形拳、初の評伝。
目次
第1部 無我夢中になって(裸足の野球少年;兄の死;にぎりめしの味 ほか)
第2部 映画の風が吹く(チャレンジ精神;必殺仕掛人;三木巡査と『鬼畜』 ほか)
第3部 演技とは何か(役者の恩返し;息子と共演;池端俊策の脚本 ほか)
付録 緒形拳の全仕事―舞台・TVドラマ・映画
著者等紹介
垣井道弘[カキイミチヒロ]
1946年、広島県三原市生まれ。明治大学文学部卒業。週刊誌「女性自身」の特派記者を経て映画評論家になる。「キネマ旬報」などに批評やインタビューを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keiniku
9
10年前に亡くなった、俳優・緒形拳の撮影現場を取材、インタビューを一冊の書籍にまとめた本。 緒形拳の「一番搾り」のウチワはデスクの前にいつもある。塾をサボって入った映画館でたまたま見たのは「楢山節考」だった。串田和美との「ゴドーを待ちながら」は大阪で見た。楽しい、実に楽しい舞台だった。映画では「火宅の人」「鬼畜」が最も好きだ。「風のガーデン」の伊藤蘭との喫茶店でのシーンは素晴らしい。読んでいるうちに、もう緒形拳がいない悲しさが湧いてきた。2019/11/25
まさやん80
2
ロングインタビューでもなく、自伝でもない。緒形拳を追いかけた映画評論家である著者が、緒形拳への思いを書き綴った本。緒形拳と密接な付き合いがあった人だけに、本音の緒形拳が垣間見えるが、緒形拳自身の言葉は本のボリュームの割りには少ない。そこが物足りなく感じてしまう。2024/02/19
emiko
1
「俺を支えてきたのはコンプレックスなんだ。劣等感」と言う言葉が緒方拳からはき出された時、人は見かけによらないものだと思った。「人間のもつ、かげりのようなもの」が滲み出ていて、緒方拳の演技の何に引かれるのかちょっとわかった気がした。2023/06/10